「なぜ試合に出られないんだ? どうしたらいい?」ドイツでの苦悩を経てFC東京でチャレンジ。遠藤渓太がリアルな心情で語る“移籍決断の理由”

2024年01月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「チャンスを与えるのは難しい」と言われて

FC東京に新天地を求めた遠藤。写真:福冨倖希

 2024年1月13日、FC東京の新体制発表会後、新戦力の遠藤渓太が囲み取材に応じた。FC東京加入の想いを訊かれた遠藤は、少し神妙な面持ちで次のように答えた。  

 「ここ3年半、ドイツでまったく結果を残せませんでした。苦しい時間を過ごしましたけど、それも自分の実力だと思っていますし、FC東京で一から自身の価値を高めていきたいです」

 ウニオン・ベルリンとアインラハト・ブラウンシュヴァイクでプレーしたドイツで何に苦労したのか。

「試合に継続的に出られなかった点。じゃあ、その理由は何かと言われると、正直、そこまで完璧に分析できていません。なぜかというのが最後まで分からなかったのが苦しんだ原因だと考えています」

 ドイツでの苦悩を抱えた状態で、FC東京を選んだ理由のひとつが「ピーター(クラモフスキー監督)の存在」だ。

「マリノス時代に選手とコーチの関係ですけど、一緒にトレーニングした仲ですし、自分に期待してくれてオファーをしてくれたんだと思います」
 
 ここ数年試合に出てなかったので、FC東京のファン・サポーターから「遠藤、動けるのか」と思われていても不思議はないが、そうしたなかで「ピッチで結果を出せればいい」。

 気になるのは、ドイツで苦しむ状況下でFC東京からオファーが届いていると初めて知った時の心境だ。これについて、遠藤はリアルな心情を語ってくれた。

「ブラウンシュヴァイクの監督には『なぜ試合に出られないんだ? どうしたらいい?』と訊いていて。答として『チャンスを与えるのは難しい』と言われて。その中でFC東京からオファーをもらったので。もちろんそれでも(ドイツで)頑張る手はありましたけど、自分の中で踏ん切りをつけてFC東京でチャレンジしたいと思いました」

 確かな覚悟を持って新天地を求めた遠藤。ドイツで活躍できなかった鬱憤を、今季Jリーグで晴らしたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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