「人生において良い大会になりました」8強の名古屋、守備のリーダー足立遼馬が万感。“文武両道”の秘訣とは?【選手権】

2024年01月06日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

テスト期間中の練習では「普段以上に声をかけ合う」

守備の要として名古屋の8強入りに大きく貢献した足立。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権 準々決勝]市立船橋(千葉)2-1 名古屋(愛知)/1月4日/柏の葉

 名古屋は、第102回高校サッカー選手権の準々決勝で市立船橋と対戦。前半21分に先制されると、同40+2分に追いついたが、後半2分に勝ち越され、1-2で敗れた。

 惜しくも準決勝進出はならなかった一戦で、最終ラインで奮闘したのが3年生の足立遼馬だった。2人の2年生と組む3バックを統率する役割を担い、的確なカバーリングや質の高いフィードを披露した。

 試合後の取材に応じた足立は、全国屈指の名門校との実力差を認めた。

「プレミアリーグのチームが相手で、しかも(清水内定のFW)郡司(璃来)選手がいるので、手強い相手だというのは、ミーティングの時から言われていました。いざ、やってみると、やっぱり個々の能力の差というのは、すごく感じました」
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 チームは選手権に初出場ながら、見事にベスト8入りを果たした。3回戦で前年覇者の岡山学芸館(岡山)を下すなど、全国の舞台で3勝。県内でも有数の進学校の躍進は、大会を大いに盛り上げた。

"文武両道"について、足立は「全員、その気持ちで(名古屋に)入ってきています。大会期間中も、全員がやれていると思います」と、サッカーと勉強のどちらかに偏ることはなく、ともに全力で取り組んできたと振り返る。

 テスト期間中でも、練習をしっかりと行なってきた。勉強のために睡眠時間が削られるケースもあったが「普段以上に声をかけ合うなど、集中力を保てるように。3年間やってきました」と胸を張る。

 3バックを組んだ後輩の太田陸斗に「チームの中心で、ディフェンスラインを統率してくれました」と感謝された足立は、「大会を通じて自分たちも成長できて、正直、ここまで来られるとは思っていなかったです。自分の人生において良い大会になりました」と振り返った。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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