「精一杯やり切れました」会場の声援に応える不屈のゴール! 星稜MF山口晴は「本当に忘れられない試合になりました」【選手権】

2024年01月02日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「他のチームが応援してくれるっていうのは初めて」

前半29分に同点弾を決めた山口。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権3回戦]市立船橋(千葉)4-1 星稜(石川)/1月2日/柏の葉

 記憶に残る1ゴールになったはずだ。

 1月1日に発生した大地震に見舞われた石川県の代表校・星稜は、3回戦で市立船橋と対戦。1点ビハインドで迎えた前半29分、同点に追いつく粘り強さを見せる。左サイドを突破した3年生MF天川達心からのグラウンダーのクロスに、2年生MF山口晴が飛び込んでネットを揺らす。

「(クロスが)速いボールだったので、後ろから追いついて、とにかく足を伸ばしました。絶対に点を取ってやろうと思っていたので、ゴールにつながって良かったです」(山口)

 試合は、前半のうちにリードを広げられると、後半も2ゴールを奪われ、1-4で敗戦。それでも、山口にとっては忘れられない試合となった。

「他のチームが応援してくれるっていうのは初めてでしたが、ものすごく声が響いて、自分たちも精一杯やり切れました」
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 この日に来場予定だった石川からの応援団は不在だったが、応援に加わった日大藤沢の選手たちをはじめ、観客たちからの声援に助けられたという。

「本当に忘れられない試合になりました。2年生でこの場を経験させてもらい、全国の舞台で自信も付けられました。次の時には、僕たちが中心となってやっていきたいです」

 星稜はスタメン11人のうち、7人が2年生。今大会の経験は、今後にもつながる大きな糧となるはずだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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