「許されない大失敗」「史上最悪の敗戦」歴史的惨敗の中国女子、初のGS敗退で母国メディアが辛辣批判!「精神力だけでは通用しない」【2023総集編】

2023年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なぜ一流の給料をもらい、一流のレベルでプレーできないのか」

イングランドに大敗し、敗退が決まった中国。(C)Getty Images

 今年も残すところあと1日となった。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、女子ワールドカップで歴史的惨敗を喫した中国女子代表に関する記事を再掲する。

記事初掲載:2023年8月2日

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 8月1日、オーストラリアとニュージーランドで開催中の女子ワールドカップ(W杯)グループステージ第3戦で、D組の中国はイングランドと対戦。1-6の歴史的大敗を喫し、1勝2敗で初のグループステージ敗退が決定した。

 この不甲斐ない結果に、中国のメディアは怒りが収まらない。大手の『新浪体育』は「女子サッカーの大失敗は許されない。なぜ一流の給料をもらい、一流のレベルでプレーできないのか」と糾弾した。

 同メディアは「世界から見た中国女子選手の収入を考えれば、少なくともW杯の準決勝には進出するべきだ。中国では女子代表を批判するのはタブーのようだ。世論を見ても、0-8や2-8で負けた時でも、女子サッカーはダメだという人はほとんどいなかった」と指摘。こう続けている。

「しかし、W杯のグループステージで敗退し、我々は新たな視点から女子代表を再評価する必要がある」

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 記事は「中国のファンが男子と女子を判断する際に二重基準を持っていると認めざるを得ない。男子代表が予選で敗退するたびに、世論はいつも罵倒で満ちる」と主張。いわばぬるま湯に浸かっていた女子サッカーを正すべきだと主張している。

「女子のプロリーグは賃金を除けば、真のプロ化にはまだ程遠い。しかし、今では関係者全員が温室の中で快適に暮らしているようで、居心地の良いところからから抜け出そうとする人は誰もいない」

 そして、「今回のW杯でのパフォーマンスを見ると、実際、この温室、快適ゾーンはもう存在しない。なぜワールドクラスの給料でワールドクラスのレベルでプレーできないのか、答えられる人はいるだろうか?」と批判している。

 また、中国のポータルサイト『捜狐』も、「W杯史上最悪の敗戦。女子サッカーは精神力だけしかなく、技術や戦術は総合的に欧州に劣る」と見出しを打った記事を掲載。「圧倒的な力の差では、女子代表の精神力は通用しない」とこき下ろしている。

 男子が振るわないなか、女子代表は中国サッカーのいわば希望だったか、不本意な結果で早期敗退を余儀なくされた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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