【JFA×ニチバン】次世代アスレティックトレーナー育成プロジェクト「SOCCER MEDICAL CAMP 2023」レポートVol.3

2024年01月09日 西森彰

次世代アスレティックトレーナー育成プロジェクトSOCCER MEDICAL CAMP

SOCCER MEDICAL CAMP 2023は修了式を実施。受講生はニチバン株式会社上席執行役員コンシューマー営業本部長の藤川智氏や中村憲剛氏らと記念撮影を行ないました。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

「SOCCER MEDICAL CAMP」はJFAソーシャルバリューパートナーであるニチバン株式会社と公益財団法人日本サッカー協会の共催で2019年にスタートした次世代アスレティックトレーナー育成プロジェクトです。ここでは2023年7月22日から始まった「SOCCER MEDICAL CAMP 2023」の最終日の様子をレポートします。

※本記事は2023年12月8日発売のサッカーダイジェスト本誌から転載。一部修正。

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 SOCCER MEDICAL CAMP 2023は10月28日(土)に最終日を迎えました。
 まず、影山雅永JFAユース育成ダイレクターが、日本サッカー協会が掲げる「Japan's Way」を例にとり、日本サッカー界の目標を解説しました。そして、人口比的にはほんのひと握りの「トップレベルを目指すグループ」と圧倒的に多い「サッカーそのものを楽しむグループ」のふたつの山は、相互に作用する大切な存在であること、トレーナーが必要とされる理由や場所は無数にあることを伝えました。

 その後は、4つの班に分かれてグループ発表が行なわれました。育成年代が少ない「AT(アスティックトレーナー)の人口分布」や「怪我からの復帰を目指す選手とトレーナーの映像」には、発表内容を見ていた中村憲剛JFAロールモデルコーチからも「あれがリアルな話です」という感想がこぼれていました。

 その後、場所を移して修了式へ。湯川和之JFA事務総長、藤川智ニチバン株式会社上席執行役員コンシューマー営業本部長の挨拶後、中村氏が壇上に立ちました。現役時代に日本代表で前田弘、菊島良介トレーナー、川崎フロンターレで中條智志トレーナーらに支えられた話や、様々なエピソードを披露し「選手に安心感を与えながら、厳しいことも言える」距離感、向き合い方を説きました。

 最後に、全員で記念撮影を行ない、全日程を終了しました。
 この日巣立った20名には、日本のスポーツ界を支えるATに成長することが期待されます。

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