「後藤啓介の海外移籍も大きな刺激に」“静岡学園の元10番”が飛躍を遂げるためにこだわるべき部分とは?

2023年12月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

横内監督の下でもっとも成長したひとり

技巧派ドリブラーの古川。来季の磐田での活躍が楽しみだ。写真:滝川敏之

 ホーム開幕カードが決まった2024年のJリーグ。果たして、本格的にブレイクを果たす、もしくは、一気に主役候補へと躍り出そうなタレントは誰か。熟練記者の河治良幸氏が「注目銘柄7選」としてピックアップしてくれた。

 3人目は、ジュビロ磐田の古川陽介。かつて静岡学園の10番として脚光を浴び、3年時に出場した冬の選手権では超絶技巧を披露した。そんな技巧派ドリブラーについて、河治氏はこう話している。

「この1年で成長して、最終的にはJ1昇格のキーパーソンのひとりになりました。横内(昭展)監督の下でもっとも成長したひとりとも言えます。

最初は守備の粗さ、調子のムラなどありましたが、しっかりと課題に向き合いつつ、ドリブルという芯の部分は失わないスタンスでやっていました。そうやっていくうちに出場時間を伸ばして、ルヴァンカップなどでアピールする姿を見てきたので、個人的に思い入れのある選手でもあります」
 
 とてつもない才能の持ち主である古川がここから飛躍を遂げるには「ゴール、アシストと数字がついてこないといけません(河治氏)。確かに、2023年シーズンのJ2リーグでは28試合に出場して1得点・2アシスト。この数字だけで判断すれば物足りない印象はある。

「Jリーグアウォーズの優秀選手に入るようになるためには数字がついてこないとダメです。今季J2でやりきれなかった部分を、果たしてJ1の舞台でできるか。もう突き抜けてもらうしかないです。後藤啓介選手の海外移籍(ベルギーのアンデルレヒトへ)も大きな刺激になっているはずなので、頑張ってもらいたいです」

 学ぶ姿勢も素晴らしい古川。今後が楽しみなタレントなのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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