フリーキックだけでハットトリックを完成――。たとえ公式戦でなくとも、そうそうできることではない。

　12月17日に行われた引退試合『SHUNSUKE NAKAMURA FAREWELL MATCH』で、中村俊輔氏はその左足がいまだ健在だと示した。

　前後半に分けて『YOKOHAMA FC FRIENDS』と『J-DREAMS』でプレーした中村氏は、６ゴールと大活躍。そのうちの３点は、直接FKで決めている。

　かつてセルティック時代のチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で決めた伝説のFKなど、欧州でもその左足の精度の高さは知られている。

　レッジーナでセリエAを戦っただけに、イタリアでもその左足は称賛された。今回の偉業にも、イタリアのメディア『fanpage』は「サプライズ？ おそらくは違うだろう」と報じている。

「このファンタスティックな選手を愛した人なら、セットプレーにおける彼のキックのクオリティを知っているからだ。90分間にFKで３得点は、日本と欧州で築いた素晴らしいキャリアの集大成だ」

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　同メディアは「ずっとセットプレーにおけるスナイパーだった。近年は少し輝きとダイナミズムが失われたが、その左足はずっと変わっていない」とも伝えた。

「ナカムラが歴代最高のFKキッカーのひとりとして記憶されることは間違いない」

　サッカーの歴史において、FKの名手と呼ばれた選手たちは様々いる。中村俊輔というサッカー選手が、そのリストに名を連ねるレジェンドのひとりであることは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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