異例のPK戦、GK対GKで決着! 川崎守護神チョン・ソンリョンに家長昭博も驚き「止めたのも凄いけど、キックも凄いな」

2023年12月09日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

10人目までもつれ込み…

見事なシュートと好セーブで川崎を天皇杯優勝に導いたGKチョン・ソンリョン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯決勝]川崎 0(8PK7)0 柏/12月9日/国立競技場

 川崎フロンターレは12月9日、天皇杯決勝で柏レイソルと対戦。0-0で突入したPK戦を8-7で制し、2020年度以来、3大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 この試合で、最後にヒーローとなったのが、GKチョン・ソンリョンだ。お互いにチャンスを決め切れないまま突入したPK戦は、10人目までもつれ込む異例の展開に。

 お互いに1本ずつを外し、4-4でサドンデスに突入。ともに一歩も引かないまま迎えた10人目のキッカーには、両チームのGKが登場した。

 先攻は川崎のチョン・ソンリョン。右足を振り抜き、ゴール右上に突き刺すと、完璧なコースに飛んだ強烈なシュートに、スタンドのサポーターからも「オーーー!」と驚きの声が上がった。
【動画】川崎、天皇杯優勝の瞬間!
 そして柏の10人目のキッカー、GK松本健太のゴール左を狙ったシュートをチョン・ソンリョンが横っ飛びでセーブ。この瞬間、川崎の天皇杯制覇が決まった。

 PKを止めた瞬間についてチョン・ソンリョンは、「天皇杯優勝だという嬉しい気持ちでいっぱいでした。みんなで、きつかった時期も思い出しましたね」と振り返った。

 またキッカーとして決めた見事なPKは、チームメイトからも褒められたようで、「家長(昭博)選手も『止めたのも凄いけど、キックも凄いな』と言ってくれた」と笑顔。「本当に選手、スタッフ、サポーターみんながひとつになった。本当に良かった」と優勝の喜びを噛みしめた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「川崎に気持ちが傾く?」三笘薫は天皇杯決勝に挑む"古巣"に対する質問にどう答えた?「思い入れがあるので...」
 

次ページ【動画】川崎、天皇杯優勝の瞬間!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事