清水サポの拍手に「泣きそうになった」。駒野友一は南アW杯のPK失敗からどう立ち直ったのか?「プレーで返さないといけない」

2023年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

帰国後は「メンタル的にも沈んでいた」

駒野氏がPK失敗からの復活を語った。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表MFの前園真聖氏が、自身のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に最新コンテンツを投稿。ゲスト出演した駒野友一氏が、南アフリカ・ワールドカップ後について語った。

 駒野氏は、2010年の南アフリカW杯で日本の全4試合にフル出場。ただ、決勝トーナメント1回戦・パラグアイ戦のPK戦では3人目のキッカーを務めるも失敗。3-5で敗れ、岡田ジャパンは8強入りを果たせなかった。

 試合後に大粒の涙を流していた駒野氏。"痛恨のPK失敗"から、どのように立ち直ったのか。大会後の心情を「あのミスは同じ舞台でしか返せないという気持ちを持って、サッカーを続けました」と振り返る。その過程を明かした。

「直後は、日本に帰ってきて、メンタル的にも沈んでいた。でも、嫁さんの計らいで、住んでいる所にいても周りの目が気になるので、目線を気にしない所に行こうと提案してくれた。そこで、何日か過ごして、気持ち的にも笑顔を出せなかったですけど、子どもの助けもあり、笑えるようにもなった。

 あとは、サッカーをしたくなってきた気持ちがあって、ボールをまた蹴りたい、そういう気持ちが出てきた。チーム(当時の所属先であるジュビロ磐田)から1週間休みをもらって、合流の日に気持ちを切り替えて、チームに合流できました」
【動画】「嫁さんの計らいで...」駒野友一が南アフリカW杯後を振り返る
 その後、再開されたJリーグの清水エスパルス戦で先発に名を連ねると、メンバー発表の際に清水のファン・サポーターから拍手が起きたという。

 熱狂的な雰囲気になる静岡ダービーで、試合前に敵チームから送られたエール。前園氏が「ああ、そうなんだ」と驚く。駒野氏はこう続けた。

「その拍手を聞いて、本当に泣きそうになって。また、気持ちを新たに。見てくれている人は見てくれているので。それを、プレーで返さないといけないという気持ちにはなりました」

 前園氏が「なるほど。それはありがたいよね、温かいしね」と言うと、駒野氏は「きっかけをいろんな所でもらいましたね」と感謝した。

 試練を乗り越えた駒野氏はその後、41歳となる22年まで現役を続けた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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