「今回もワーストのひとり」鎌田大地の苦戦に地元メディアも疑問「適応の問題か、自信欠如か?」

2023年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ダイチに提供できることが何もないと考えるのは難しい」

まだ本領を発揮できていない鎌田。(C)Getty Images

 鎌田大地はラツィオで苦戦中だ。だが、フランクフルトで活躍した力が急になくなったわけではない。

 開幕当初こそスタメン出場していた鎌田だが、その後は出場機会が激減している。マウリツィオ・サッリ監督は大黒柱ルイス・アルベルトとの共存が難しいと説明。戦術的なバランスから日本代表MFをなかなか起用できないと話している。

 ルイス・アルベルトが出場停止だった11月25日のサレルニターナ戦では、9試合ぶりの先発出場で期待されたが、低調だったチームと一緒に苦戦。それまで未勝利だった最下位相手に敗れて酷評された。

 ルイス・アルベルトの負傷で再びスタメンに名を連ねた12月5日のコッパ・イタリア、ジェノアとのラウンド16でも、鎌田はインパクトを残すことができず。決勝点をあげた同じ新戦力のマテオ・ゲンドゥジが称賛されたのとは対照的に、及第点に満たない採点でこき下ろされている。
 
 ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は6日、鎌田が「今回もワーストのひとりとなった」と指摘した。

「イタリアサッカーでの困難か、適応の問題か、自信欠如か? この疑問に答えるのは難しい」

 だが、鎌田は交代前にチーロ・インモービレへの縦パスでチャンスをつくった。cittacelesteは「ダイチに提供できることが何もないと考えるのは難しい」とも報じている。
【動画】鎌田がスルーパスで決定機を創出
「フランクフルトでの昨季はそのパフォーマンスでシーズン16得点につなげている。彼に必要なのは流れを変え、異なるシグナルを発することだ。1か月あまりでアジアカップがあり、日本代表入りは確実だろう。契約が(延長オプションつきの)今季までとあり、ラツィオでの未来を勝ち取りたければ、これまで以上にそれを示さなければならない」

 移籍市場が近づくなか、ラツィオで鎌田の状況に変化は起きるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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