「U-20でHTに食うのが寒天」内田篤人が国内選手の“補食”に警鐘。顔を覆った吉田麻也が語った危機感「日本はものすごく遅れている」【2023総集編】

2023年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「普通のご飯だけでは補えない」

世界での経験が豊富な内田(左)と吉田が日本の補食について指摘した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 今年も残すところ1か月を切った。本稿では、2023年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、日本代表の前主将である吉田麻也と盟友の内田篤人氏が日本における"補食"に警鐘を鳴らした記事を再掲する。

記事初掲載:2023年7月8日

―――◆――◆―――

 元日本代表DFの内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』に、森保ジャパンの前キャプテンである吉田麻也がゲスト出演。日本のサッカーシーンにおける"補食"について、見解を語った。

「ヨーロッパでプレーして来て、日本の選手を見て明らかに芯が細い」と吉田が切り出すと、日本サッカー協会のロールモデルコーチを務め、先のU-20ワールドカップにも帯同した内田氏がこう発言した。

「それは育成のところですごく感じる。プロテインとか禁止じゃない? チームとして提供しない。1回問題があってから。そこをもう少し戻していってほしい。食事だけじゃ補えないから、サプリメントを取り入れるわけじゃない?」

 さらに、「アンダー20(W杯)に行って、ハーフタイムに食うのが寒天。そう考えると、他の国って、いろいろなものを摂り入れられる。ちょっと、(策は)ありませんか」と警鐘を鳴らす。

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
 この状況を聞いて、思わず顔を覆った吉田は、「5大リーグでそういうもので補ってないチームはないと思う」と指摘した。

「(マンチェスター・)シティとか見てもわかるように、あれだけの試合、代表(戦)をやってて普通のご飯だけでは補えない。間違いない。何が大事かっていうと、安全で効果があるものをちゃんとコントロールして、クラブが責任を持って選手に提供すること、管理すること。それがないのが国内の現状。僕はそれをものすごく危惧している」

 そして、サウサンプトン時代を振り返り、「イギリスにいた時に、朝行ったら、体重とか水分とか計られて。自分のピールボックスがあって、これを摂りなさいと。血液検査をしているから、あれが足りないこれが足りないと付け加えている。摂取して何を食べるかも管理されて、水分量も管理させて、練習終わったら、リカバリードリンクが置いてある。10年前ぐらいからイギリスではそれが当たり前。日本にはそれがない。ものすごく遅れている」と現状を危惧した。

 現在、サプリメントの製造・販売事業にも携わっている吉田。そこには「日本のフィジカルを変えたい」という思いがあった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「もはや生命の危機を感じる。雪とか以前の問題」吉田麻也がJリーグの"秋春制移行"に見解!「とんでもない」と指摘したのは?

「本当に申し訳ないですけど...」吉田麻也は自身が抜けた森保Jをどう見る?代表復帰には「終わったなんて一言も言ってない」

「ベンチもびっくり」元日本代表がアジア杯決勝でザックのポジション変更を拒否。内田篤人と吉田麻也がまさかの行動を回想「理解できていなかった」
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事