「他のMFと比べて多分1番地味で、評価しづらい」神戸キャプテン山口蛍が自身を客観視「どこが伸びたのかは分からない」

2023年12月06日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「チーム全員で来れることほど嬉しいことはない」

横浜アリーナに駆けつけた大勢のファンに手を振る山口。写真:滝川敏之

 キャプテンとしてヴィッセル神戸の初優勝に大きく貢献し、Jリーグの年間ベストイレブンに選ばれた山口蛍が12月5日、記者会見に出席。チームメイトへの感謝を伝えた。

 日本代表で48キャップを誇る33歳のMFは、2019年にセレッソ大阪から神戸に移籍。それ以降、大黒柱としてチームを支え、加入5年目の今季、悲願のJ1制覇へ導いた。

 同日に行なわれたJリーグアウォーズでは優勝チームの特権として、メンバー全員でステージに上がったなか、達成感をこう示した。

「やっぱりチーム全員で来れることほど嬉しいことはないと思います。神戸のサポーターの方々もそれを望んでいたと思うので、本当にみんなで来れて良かったです」
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 ベストイレブン入りはC大阪時代の2013年、2017年以来となった。「当時からの成長」を問われると、らしさ溢れるこんなコメントを残した。

「あんまり自分でどこが伸びたのかは分からないですけど、他の優秀選手に選ばれているミッドフィルダーの選手たちと比べても僕は多分1番地味で、評価しづらいプレースタイルだと、自分では思っています。なので余計1人では取れなかった賞だなと改めて感じますし、本当にチームみんなで獲った賞だなと思います」

 個人賞でさえ、チームで掴んだタイトル――。会見では山口の強いキャプテンシーが、随所で垣間見えた。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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