大迫勇也はJ復帰3季目でなぜ大爆発? 半端ない男の進化は止まらず「この冬、挑戦しようかなと。楽しみにしていてください」

2023年12月06日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「はい、そこです。そこだけだと思います」

MVPと得点王をダブル受賞した大迫。写真:滝川敏之

 12月5日に横浜アリーナで「2023 Jリーグアウォーズ」を開催され、各受賞者を発表。最注目の最優秀選手賞には、大迫勇也(ヴィッセル神戸)が選ばれた。

 日本代表で57キャップを誇る33歳は、ドイツのブレーメンから加入して3年目の今季、リーグ戦の全34試合に出場。絶対エースとして、アンデルソン・ロぺス(横浜F・マリノス)と並んでトップタイの22ゴールを挙げ、神戸のJ1初制覇に大きく貢献した。

 大迫はセレモニー後の会見で、「これだけ活躍できた要因」を問われると、「コンディションがすごく良い状態で入れたのが1番大きかったかなと思います。はい、そこです。そこだけだと思います」と回答。そのうえで、昨季はカタール・ワールドカップ開催に伴い、例年より早くシーズンが終わった分、準備期間が長く取れた点を重大要素に挙げた。

「すごい長いオフだったので、しっかりと走り込んで、なおかつ出力をしっかり出せるような身体作りを目ざしました。それには本当に、トレーナーさんに付きっきりでやってもらいましたし、シーズン中も週に1、2回は付いてもらって、身体の部分は細かくしっかりとトレーニングして、ケアをしてっていうのを続けられた1年だったのかなと思います」
【PHOTO】シーズンを締めくくるJリーグアウォーズ。最優秀選手賞は得点王とダブル受賞の半端ないエース!
 豊富な経験を持つ自身へは、加入直後から熱い期待が寄せられた。しかし、圧倒的な結果を残すまでには至らず、昨季チームは13位に沈んだ。今季の大爆発の裏には、悔しさを糧にした強い反骨心があったようだ。

「僕自身、日本に戻ってきて、なかなかチームとして結果も出なかったですし、1年半悔しい思いをしていたので。本当に反骨心というか、『今年は絶対に』っていう強い気持ちは常に持って、練習から臨んでいました」

 大迫は来季に向け、「僕自身、まだまだフィジカルは鍛え上げられると思っていますし、それにこの冬、挑戦しようかなと思っています。なので楽しみにしていてください」と語る。30歳を超えてなお、半端ない男の進化は止まらない。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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