北海道コンサドーレ札幌は12月３日、J１第34節で浦和レッズと対戦し、０－２で敗戦。この一戦が現役ラストマッチだった小野伸二は、シャドーで先発して22分までプレーした。

　試合後に行なわれた引退会見では、浦和戦や、これまでのサッカー人生、ファン・サポーターへの感謝などを語った。

　そのなかで、報道陣から「衝撃を受けた選手は誰か？」と問われると、元フランス代表のレジェンドを挙げた。

「やっぱり（ジネディーヌ・）ジダンになっちゃいますかね。対戦させてもらった時に、正直『この方にはかなわないな』、と衝撃を受けました」
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　また、2019年と20年にFC琉球で共に戦った小泉佳穂（現・浦和）が、小野に多大な感謝をしていることを伝えられると、こう語った。

「佳穂に会った時、彼がこのチームで一番上手いのに、何で試合に出ていないのか、という疑問が浮かんで。他の人に色々聞きながら、という出会いだった。こんなに人をワクワクさせるような選手がいたんだな、という最初の印象でした。

　そこから、一緒に２年間プレーさせてもらえて。浦和に行って、今は頼もしく、しっかりとレギュラーの座を掴んで、バリバリやっている彼を見ていて、これからの日本サッカーを、もっともっと牽引していってもらいたいと思っています」

　今季限りでユニホームを脱ぐ44歳の"天才"が、浦和で奮闘する27歳のアタッカーに大きな期待を寄せた。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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