好守連発でクリーンシートに貢献。それでも新潟GK小島亨介が満足できない理由は?「判断や技術の面で欠けていた部分もある」

2023年11月25日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「修正すべきところは多い」

好セーブ連発でクリーンシート達成に貢献した小島。写真:鈴木颯太朗

[J1第33節]横浜 0-0 新潟/11月24日/日産スタジアム

「個人としては、まったく満足できていません」

 自らの好パフォーマンスでクリーンシートを引き寄せた試合の後、守護神は反省を口にした。

 アルビレックス新潟は11月24日、J1第33節で横浜F・マリノスと対戦し、0-0で引き分けた。

 この日、ピッチ上で最も輝きを放っていたのが、黄色のユニホームに身を包んだ新潟の守護神、小島亨介だ。

 12分に左サイドから切り込んできたヤン・マテウスのシュートを鋭い反応で弾くと、前半アディショナルタイムの2度のピンチを再びゴールライン寸前でセーブ。後半も51分のエウベルのヘディングシュートを止めた場面や、最終ラインの背後のスペースのケアなど、抜群の出来を見せていた。

 しかし、この背番号1は自身のプレーを含めて、納得がいっていないようだった。理由はこうだ。

「結果としてゼロに抑えられたのは良かったですが、修正すべきところは多いです。特に攻撃の部分。前半は相手の守備に対して前進できませんでしたし、上手くはめられていた感覚がありました。僕自身の判断や技術の面で欠けていた部分もあるので、より向上させていきたいです」
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 セービングについては「前半の最初のピンチ(12分の場面)を守れたことで乗った感覚がありました」「今日は身体が動いていましたし、リラックスして、冷静に対応できました」と手応えがあった。ただ、攻撃面は納得できていなかったようだ。

 確かに、前半はビルドアップでボールを失うシーンが多く、徐々にロングボールを使わざるを得ない状況になった印象がある。常にポゼッションで前進する狙いを持つ新潟だからこそ、また足もとの技術に自信を持つ小島だからこそ、よりレベルを高めなければ横浜のような相手には通用しないと考えたのだろう。

 自らに矢印を向け、厳しく求め続けるのは、勝利を手にするためだ。小島は最後に、12月3日に迎えるホームでの最終節・セレッソ大阪戦への意気込みを語った。

「今日、出た課題を1週間で修正して、新潟のスタイルを体現できるようにやっていきたい。残り1試合、しっかりと勝って、サポーターの方とともに喜びたいです」

 今季を締め括る一戦でも、攻守における守護神の躍動に期待したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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