カラーが異なる鎌田と南野のインサイドハーフコンビ。森保ジャパンにまたひとつ武器が増えた

2023年11月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

南野はいずれも絶妙なパスで2アシスト

得点に絡んだ鎌田と南野。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 2023年11月16日、北中米ワールドカップのアジア2次予選を戦う日本代表が、その初戦でミャンマー代表に5-0快勝。幸先のいいスタートを切った。

 ミャンマー戦で鎌田とインサイドハーフでコンビを組んだのは南野だった。サイドよりもセンターでのほうがプレーしやすいと本人が語っていたように、立ち上がりから効果的なプレーをいくつかすると、11分にはふわりとしたパスで上田の先制ゴールをアシストした。

 49分にもループパスでこれまた上田のゴールをお膳立てした南野。ゴールに直結しそうなプレーのクオリティはさすがだった。

 そんな南野のらしさが窺えたのは18分。エリア手前、中央のエリアでドリブル突破を試みたシーンだ。最終的にシュートまで持ち込めなかったが、64分の単独突破を含めて敵に恐怖を与えるプレーだった。

 もうひとりのインサイドハーフである鎌田は南野よりも捌き役の印象で、守備の局面では危険なスペースに入ってブロック。28分に豪快なミドルと叩き込むと、その1分後にはスライディングタックルでボールを奪うなど、攻守両面で効果的な働きをしていた。

 タイプの違うふたり、南野と鎌田がインサイドハーフに入ったことで、ミャンマーも守りにくかった側面はあったはずだ。
 
 とりわけ、ラツィオで出場機会が激減している鎌田が代表戦で結果を出せた点はポジティブだった。敵との力量差を考えればゴールを奪えて当然との見方もあるが、この試合はワールドカップ予選である。ある程度プレッシャーがある中で自身をアピールできたのは良かったのではないか。

 カラーが異なる鎌田と南野のインサイドハーフコンビ。森保ジャパンにまたひとつ武器が増えた印象だ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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