【J1採点&寸評】湘南×新潟│先制点のラファエル・シルバがMOM。湘南も内容は悪くなかった

2016年02月28日 隈元大吾

クリアミスした藤田征らを減点したが、湘南スタイルは表現できた。

【警告】湘南=高山(80分) 新潟=早川(17分)、レオ・シルバ(56分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ラファエル・シルバ(新潟)

【試合内容】
 ボールへの素早いアプローチや縦に速い攻めなど、立ち上がりからゲームを主導したのはホームの湘南。だが、積極的にシュートを狙うも決め切れず。新潟のカウンターを受け、R・シルバに先制点を浴びた。後半、湘南は選手交代などで攻撃の活性化を図るが、再び新潟がカウンターで追加点。湘南も最後にPKで1点を奪ったものの、これがラストプレーとなり、2-1で新潟が初戦を取った。
 
【チーム採点・寸評】
湘南 5.5
立ち上がりから意欲的にプレーし、標榜する攻撃サッカーを体現したが、チャンスを決め切れなかった。そのため採点は下げたものの、内容を否定するものではなく、次は勝点3につなげたい。
 
新潟 6.5
我慢すべき時間帯を凌ぎ、狙っていたカウンターで得点して、吉田監督の初陣を飾った。嬉しい今季初勝利にチームの一体感が浮かんだ。

【湘南│採点・寸評】
GK
1 村山智彦 6
2失点とほろ苦い湘南デビュー戦となったが、安定したプレーで守備陣を落ち着かせていた。
 
DF
30 島村毅 6
空中戦の強さを発揮しつつ、プレシーズンから磨いている縦へのパスで攻撃にアクセントを加えた。
 
4 アンドレ・バイア 6
ロングボールを撥ね返し、ゴール前を封鎖。前線への正確なフィードで攻撃にも貢献し、存在感を放った。
 
6 三竿雄斗 6
積極的なオーバーラップで菊池とともに左サイドを活性化。PKにつながるフィードも供給。
 
14 藤田征也 5.5(78分OUT)
左サイドとのバランスを取りながら機を見て攻撃参加し、中央へも果敢に切れ込んだ。失点の場面ではクリアミスが響いた。
 
2 菊地俊介 6
ゴール前に進出し、ミドルも狙った。ボールを失った際の切り替えも素早く、足を止めずに攻守に献身した。

16 石川俊輝 5.5(HT OUT)
持ち前のパスワークに加え、自ら攻め上がりミドルを狙う場面もあった。だが前半で退いた。

10 菊池大介 6
1対1でボールを奪い、縦パスをつけ、ドリブルで仕掛けるなど、前への推進力をもたらした。
 
FW
19 大槻周平 6(59分OUT)
止まらぬ足とボールへの執着心を体現。ゴールを決め切れなかった悔しさを次に繋げたい。
 
11 藤田祥史  6
前線で幾度もボールを収め、攻撃の押し上げを喚起。ゴールはならなかったがチームに貢献した。
 
23 高山 薫 6
出色の走行距離とスプリント回数を記録し、湘南スタイルを引っ張った。PKで今季初得点。
 
交代選手
MF
22 下田北斗 5.5(HT IN)
後半開始からボランチ、途中からシャドーでプレー。持ち前の攻撃力を存分に発揮とまではいかなかったが、最終ラインの裏を狙った飛び出しでPKを獲得。

MF
5 パウリーニョ 6(59分IN)
持ち味のボール奪取から攻撃の起点に。限られた時間ながら、今後へ可能性を感じさせた。
 
FW
9 キリノ ―(78分IN)
短い時間の出場で好機は限られたが、クロスに合わせてゴール前に攻め入る場面も。
 
監督
曺貴裁 5.5
昨季に続き黒星スタート。だがチームは今季の湘南スタイルを立ち上がりから表現。次につながる内容を示した。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページ先制点のラファエル・シルバ、決勝点の伊藤らを6.5に。

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