「何か欠けていた」大宮アルディージャに南雄太が提言。チームが強くなるために噛み合わないといけない「3つの車輪」とは?

2023年11月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「ずっとこういう状態が続いている」

大宮の現状やポテンシャルについて話してくれた南。写真:J.LEAGUE

 2023年11月12日、J2最終節で東京Vと戦った大宮が0-2と敗れた。試合後に行なわれたセレモニーでは、今季の体たらく(結果は21位)などに対して大ブーイング。「俺たちは情熱、信念のある経営者と共に戦いたい」「走れない闘えない努力もしない口先だけは立派な史上最低イレブン」「J2 21位は結果よりも居心地の良さを求めた者が招いた必然の結果」との横断幕が掲げられた。

 今季限りでの現役引退を表明したGK南雄太は試合後の囲み会見で「ここ数年、ずっとこういう状態が続いている」とクラブに苦言を呈した。

「修正できずに浮上することなく、こういう結果になってしまった。これについては、自分も2年前に(大宮に)来て、なんとかチームを変えたいと思ってやっていましたけど、貢献できなかったので責任を感じています」
 
 柏時代にも降格した経験を踏まえて、南は次のように提言した。

「大事なのはクラブがひとつになること。サポーター、現場、フロント陣、この3つの車輪が噛み合わないとチームは強くならないし、良いクラブになっていかない。僕が在籍したどのクラブでもそう言われました。上手くいっている時は凄い大きな力が出るし、アルディージャに関して言えばそういうものが何か欠けていた。2年半いて、それは感じました」

 南は大宮アルディージャのポテンシャルを信じている。

「この苦い経験を良いきっかけにして、浮上してもらいたい。それができるポテンシャルがアルディージャにはあるので、自分が今後どういう立場でクラブに関わるかは分かりませんが、復活する日が早く来ることを切に願っています」

構成●サッカーダイジェストTV編集部

「走れない闘えない努力もしない口先だけは立派な史上最低イレブン」刺激的な横断幕と大ブーイング。異様な雰囲気に包まれた大宮アルディージャの最終戦セレモニー

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