J3降格圏の21位確定の大宮。キャプテン&主軸2人が語る低迷の要因「もろい部分が多い」「もう一歩の部分にこだわっていれば」

2023年11月05日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「個々が成長していかないと厳しい」

キャプテンの富山は、チームと自身の課題に言及。写真:鈴木颯太朗

[J2第41節]清水 4-0 大宮/11月4日/IAIスタジアム日本平

 大宮アルディージャは、11月4日に行なわれたJ2第41節で清水エスパルスに0-4で完敗。最終節を残し、J3降格圏内の21位が確定した。

 J3の結果次第で、わずかにJ2残留の可能性を残しているものの、極めて厳しい結果になってしまった。

 苦しいシーズンだった。序盤は本拠地NACK5スタジアムでの4連勝など、8節終了時には7位につけていた。だが、そこから一気に暗転。9節以降、2度の6連敗を含む15戦未勝利と大苦戦。16節で最下位に転落し、監督交代に踏み切った。

 その後、25節からの5戦無敗や、36節からの4連勝で、最下位の22位からは脱したが、残留圏への浮上はならなかった。

 清水戦後、原崎政人監督は自身の責任を強調し、「申し訳ない」と繰り返したが、選手たちは、どのように感じていたのか。
【PHOTO】アウェー清水に駆けつけ最後まで声援を送り続けた、大宮アルディージャサポーター!
 献身的かつ気迫あふれるプレスや、チーム最多タイとなる5ゴールの得点力でチームを牽引したキャプテンのFW富山貴光は、「厳しいシーズンでしたし、順位もしっかり受け止めないといけないです。これが僕たちの力です」と認める。

 主将として、チームをどのように立て直そうとしてきたのかを問うと、こう答えた。

「勝てば必ず変わると思いながら準備をして、4連勝まで行けていましたし、必ず力はあります。けれども、まだまだ、もろい部分が多いですし、若いチームです。もっと、もっと、全体で盛り上げられるようにやっていくことが、これから大事ですし、もっと、もっと、僕もそうですけど、個々が成長していかないと厳しいと思います」

 右サイドバックを主戦場に、激しい上下動と正確なクロスを武器にチームで唯一、ここまでの全41試合に出場してきたDF岡庭愁人も、悔しさを滲ませる。

「今日がどうだったというのも、もちろんですけど、自分たちは、それまでに修正し切れませんでした。どれだけ重く受け止めていたかという、個々の受け止め方も含めて、今の大宮は、結果でも内容でも、甘いと思います。それを変えられなかった自分や、試合に出ている人、今日ではなく、どこかで立ち直れなかった自分たちの責任です」

大宮のJ3自動降格圏21位が確定...。降格はJ3の結果次第、ファンからは「これが現実」「辛い」の声

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