「ファンをなくしちゃうよ」城彰二がなでしこJ人気に危機感。ウズベク戦で75分間ボール回し「『女子サッカーって、こんなんなの?』って」

2023年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「『もう見たくないな』ってなっちゃう」

なでしこJのウズベク戦は小さくない議論を呼んでいる。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表FW城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで、なでしこジャパンのウズベキスタン戦について語った。

 日本はパリ五輪アジア2次予選の第2戦で、ウズベキスタンに2-0で勝利した。ただ、開始15分までに2点を奪ったが、それ以降は攻撃の手を緩め、最終ラインでのボール回しに終始。消極的な戦い方には賛否の声が上がっていた。

 まさかの試合内容に、城氏は勝ち上がり後の最終予選の対戦相手など、予選を通じたマネジメントだったと推測。スタッフやコーチ陣の立場では、「この考え方はあり」と認める。

 一方で、ファン・サポーターの評価を心配する。

「『あれでも良いじゃん』って言う方も、もちろんいると思うけど、多分ごくわずか。ファンをなくしちゃうよ、あんなサッカーをやったら。子どもたちや、いろんな人たちも、『え?』ってなると思う。

 75分、ずっとボール回しして、何にもしない。そんな試合になったら、超つまんないじゃん。だから、『もう見たくないな』ってなっちゃうよね。初見で見た人は、そうかもしれないよ。『え? 何これ? 女子サッカーって、こんなんなの? これで良いの?』って。そうなると、サッカーファンを取り逃がしちゃう」
【動画】「夢がない」城彰二がなでしこJ対ウズベクを語る
 池田太監督がパリ五輪出場の結果責任を負う「覚悟はあるはず」としながら、危機感をあらわにする。

「やっぱり夢がない。これからのなでしこジャパンを目ざす子たちや、好きで応援しようと思っていた人たちが、あの試合だけを見て、離れてしまうのが怖い」

 今後については「これを払しょくするのは池田監督の采配で、必ず出場権を取ること。取れば『まあ良いじゃない』ってなる。皆さんに認めさせることができる」とし、「絶対に取ってほしい。なでしこの、女子サッカーの未来がかかっている」と願った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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