【J1】開幕直前チェック 鳥栖編|「こんなに練習したのは初めて…」と選手も口を揃えるほどの猛練習で堅守回復、タイトルも視野に

2016年02月25日 サカクラゲン

フィッカデンティ新監督を迎え、特長の「堅守」を取り戻せるか。

鳥栖の2016年シーズン基本布陣。2年目の鎌田がトップ下で存在感を発揮できるか、注目が集まる。

【プレシーズンを通じての収穫と課題は】
 
 フィッカデンティ新監督は就任早々、チーム作りに関して「まずは守備から」と語り、ディフェンス面の強化に着手してきた。
 
 昨季の鳥栖は第1ステージ14節の浦和戦(1-6)、第2ステージ9節の神戸戦(1-7)をはじめ、大量失点で敗れる試合が目立ち、失点数は一昨季の「33」から「54」に激増。堅守の回復、失点の抑制が、巻き返しへの大きな課題に挙げられた。
 
 始動から午前中はフィジカルトレーニングを行ない、午後は戦術確認と、2部練習を続け、1月30日から2月13日までの沖縄キャンプでもそのやり方は変わらなかった。関係者は「日本一、練習したと言える」と語り、選手たちも「今までで、こんなに練習したのは初めて…」と口を揃える。
 
 守備練習で何度も確認したのはボールの追い込み方だ。また局面での激しさもフィッカデンティ監督は選手たちに厳しく求めた。
 
 沖縄で行なったトレーニングマッチの対琉球戦(5-0)、対名古屋戦(2-0)では、高い位置からプレスをかけ、ショートカウンターから得点を奪った。さらに2試合とも無失点と守備面で手応えを得られる結果となった。
 
 今季の基本布陣は中盤をダイヤモンド型にした「4-4-2」とし、4バックとアンカーで守備ラインを形成するが、とりわけアンカーの選手の働きがチームの出来を大きく左右するだろう。
 
 シーズンを通して、今季のチームの生命線とも言える守備戦術が通用するのか。まずは開幕の福岡戦でのパフォーマンスで、現時点での成熟度が問われる。
 
 

次ページ昨季はトップ3にも互角の勝負。支配されても慌てず隙を作らない対応が必要だ。

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