【チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦】A・マドリーは悔いの残る無得点 &シティは初のベスト8入りが濃厚に

2016年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半の好機、後半の数的優位も活かせなかったA・マドリー。

抜け出したビエットがシュートを放つも、ゴール前で相手DFにクリアされる。前半に3度あったチャンスをモノにできなかったA・マドリーは、2戦目に向けてアドバンテージを得られずに終わった。 (C) Getty Images

 2月24日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦は、PSV対アトレティコ・マドリー、ディナモ・キエフ対マンチェスター・シティの2試合が行なわれた。
 
【全試合結果&フォーメーション図】CL決勝トーナメント1回戦(~2/24
 
 アイントホーフェンでの一戦は、ともに失点しないことに重きを置いた戦いぶり。そんななかでアウェーのA・マドリーは2トップのグリエーズマン、ビエットが相手DF陣の裏を突いて決定機を得るも、GKズートの牙城を崩せない。
 
 対するPSVも、FWペレイロがドリブルでゴール前まで侵入してチャンスを作ると、MFプレッパーらが立て続けにシュートを放ったが、GKオブラクやの好守などに撥ね返された。
 
 後半は一進一退の攻防が続く。しかし、68分にペレイロがラフプレーで2度目の警告を受けて退場すると、数的優位に立ったA・マドリーが残り時間のほとんどを敵陣で過ごすこととなった。
 
 アウェーゴールを奪いたいA・マドリーは、フェルナンド・トーレス、コレアといった攻撃選手を投入。対するPSVは引き分け狙いで守備を固める。
 
 交代選手2人がシュートを放つなど相手ゴールに迫ったA・マドリーだったが、全体的には効果的な攻撃を見せられず。ホームチームの目論見通り、試合はスコアレスドローで終了を迎えた。
 
 一方、キエフでは4つのゴールが生まれている。
 
 試合は序盤、ホームチームが攻め込んでチャンスを迎えるも、地力に勝るシティが徐々に盛り返し、15分にCKから素早い反応を見せたアグエロが先制ゴールを奪う。
 
 40分にはアグエロからパスを受けたスターリングがグラウンダーのクロスを送り、これを反対サイドで待ち受けたシルバが流し込んで追加点を奪った。
 
 ホームで2点を奪われたキエフだが、後半にシティがややアクセルを緩めたこともあり、再び勢いを得る。58分にはブヤルスキが相手DFオタメンディのクリアをダイレクトでシュート。これがオタメンディに当たって軌道が変わり、1点差とした。
 
 これ以外にも幾度かチャンスを得ながらも、GKハートの好守などもあって、キエフは同点とすることはできない。
 
 そしてシティは90分、トゥーレ・ヤヤが右サイドからフェルナンジーニョとのパス交換で中央に切れ込み、巻いたシュートをゴール左隅に突き刺し、2点差で試合を終えた。
 
 敵地での勝利、アウェーゴールも3点奪ったことで、シティのクラブ史上初となる準々決勝進出の可能性は非常に高くなった。
 
 この2カードのリマッチは3月15日、マドリードとマンチェスターで、それぞれ行なわれる予定だ。
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