【J1】開幕直前チェック 新潟編|吉田体制下で再出発! チーム作りは順調に進行中

2016年02月25日 大中祐二

フィニッシュの精度には、小さくない不安を残す。

新潟の2016年シーズン基本布陣。高い位置からプレスをかけてボールを奪おうとする姿勢が、L・シルバのインサイドハーフ起用に表われている。

【プレシーズンを通じての収穫と課題は】

 吉田達磨新監督が目指すスタイルは、着実に落とし込まれている。プレシーズンマッチでは、4-1-4-1、ゾーンディフェンスといった、昨季とは異なるシステムや戦術を採用。成熟させるにはまだ時間が必要だが、進むべき道が明確になっているのは収穫だろう。

 一方で気掛かりなのは、フィニッシュの局面における精度だ。2月20日に行なわれた川崎との練習試合(45分×4本)は1-8で大敗。決定機は作るものの決め手を欠く場面が多く、吉田監督も「とても良い立ち上がりだったが、決めるべきところで決められなかった。そこを決めていれば、(2本目までに喫した)3失点のうち2失点はなかった」と嘆いた。

 タイキャンプ時のブリーラム・U戦でも、やはりチャンスを決め切れず1-2で逆転負けしている。CFと2列目に並ぶ4人のコンビネーション、あるいは、個々の判断の質は今後さらに磨いていく必要がある。

次ページスタイルの完成度を、どこまで高められるかがポイント。

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