【採点寸評|湘南】首位相手に貴重な勝点1獲得。高評価「7」は3人、MOMは先制点の大橋ではなく...[J1第31節 湘南 1-1 神戸]

2023年10月28日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

「協調すべき部分を“より”明確にした」

【警告】湘南=岡本(84分) 神戸=井出(20分)、山川(85分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】富居大樹(湘南)

[J1第31節]湘南 1-1 神戸/10月28日/レモンガススタジアム平塚

 Jリーグは10月28日、J1第31節の7試合を各地で開催。レモンガススタジアム平塚では湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸が行なわれ、1-1で引き分けた。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。長時間ハイラインを維持し続けたキム・ミンテ。急造GK大岩はハイボールをキャッチして会場を沸かせる
 先手を取ったのは湘南。開始11分、見事な連係から最後は大橋祐紀が3戦連発となるゴールを決める。追いかける神戸は53分、エース大迫勇也がPKを確実に仕留める。その後は両チームともスコアボードを動かせず、勝点1を分け合った。
 
▼湘南のチーム採点「6.5」
 第29節のセレッソ大阪戦と第30節の京都サンガF.C.戦で今季初の連勝を達成し、自信を取り戻したか。プレッシング時、リトリート時、被カウンター時、いずれの状況でも勢いを持って人に強く行く意識が失われず、ピッチのどのエリアでも安定感のあるディフェンスを表現。良い守備から良い攻撃へつなげ、11分には見事なショートカウンターで先制点を奪った。

 前半は45分を通して連動した守備を継続できた一方で、後半の立ち上がりは1点リードの状況による精神的な難しさからか、少し引いてしまった印象だ。相手にサイドで起点を作られ、幾度もクロスを上げられると、その内の一本が岡本拓也の腕に当たり、PKで失点。徐々に持ち直したものの、後半開始時に勢いを持って向かってくる相手をどういなすのか、という点には課題があると言える。

 今節を終えて、最下位の横浜FCとの勝点差は2となった。1試合で順位が入れ替わるため油断は一切できないが、首位・神戸に対して見せた今節のパフォーマンスと、もぎ取った勝点1は次節への好材料となるだろう。山口智監督が「ベースは変えていないが、協調すべき部分を"より"明確にした」ことで勢いを増す湘南。シーズン終盤戦を駆け抜け、J1残留を達成したい。

 採点「7」は3人。1対1を2度防ぐなど、まさに守護神のパフォーマンスを見せた富居大樹をMOMに選出した。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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