「経営者のよう」J1初昇格を果たした町田、藤田社長は黒田監督の“マネジメント力”に脱帽!「ウチのグループ会社でも結果を出しそう」

2023年10月24日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

来季の続投についても「当然です」と即答

就任1年目にして、町田をJ1に導いた黒田監督。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 J2首位のFC町田ゼルビアは10月22日、リーグ第39節で18位のロアッソ熊本と敵地で対戦。勝てばJ1初昇格となる一戦で、見事に3-0の完勝を収めた。

 クラブ史上初となる快挙。株式会社サイバーエージェントや株式会社AbemaTV、同クラブで代表取締役を務める藤田晋社長は「大人になってこんなに喜ぶことはない」と感情を爆発させた。

 また就任1年目で町田をJ1昇格に導いた黒田剛監督を「彼の手腕を見ていると、経営者のようなマネジメント力がありました」と高く評価している。

「"言語化"のところで、毎試合『正念場で負けられない』と言い続けるのは、マネジメントとしてはすごく難しいです。私も社員に毎月、『頑張れ』と言いたいですが、休ませなければいけないので。それを彼はいろいろと言葉を変えたり、選手をリフレッシュさせながらチームをまとめて、本当に上手だなと思いました」
【厳選ショット】J1初昇格を果たした町田ゼルビア!歓喜の選手たちを特集!!|J2第39節 熊本0-3 町田
 今季から町田の指揮官に就任した黒田監督。昨年までは名門・青森山田高を率いて、数多くのタイトルを獲得してきたが、プロクラブで指揮を取るのは未経験。しかし藤田社長は、Jリーグではいわば新米である監督の招へいに迷いはなかったという。

「Jリーグで経験のある監督よりも、可能性に賭けてみたいと思いました。マネジメント力というのは、いろんな人のやり方があって千差万別なので、優秀かどうかは結果でしか判断できない。その意味では青森山田で十分に結果を出していたので、プロでも通用すると確信していました」

 また、来季の続投については「当然です」と即答。「リーダーとしては極端な話、ウチのグループ会社の社長をやっても結果を出しそうです」と、その手腕を絶賛した。

 果たして町田は来シーズン、J1の舞台でどんな戦いを見せてくれるのか、注目だ。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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