真摯にサッカーに取り組む法政大GK川﨑淳。高い意識の裏に浦和ユースの先輩・鈴木彩艶から学んだ“プロの姿勢”

2023年10月24日 藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ピッチ内外での意識が全然違っていた」

明治大戦でゴールマウスを守った川﨑。(C)SOCCER DIGEST

 先輩たちの勇姿を、自らの成長につなげていく。

 昨年に浦和レッズユースから法政大へ進学したGK川﨑淳は、193センチの長身から繰り出すセービングを武器に、2年生ながら今季の関東大学サッカーリーグの登録メンバーに選出。10月22日に行なわれた第19節の明治大戦(1-2)では、4年生の正GKである中川真を押しのけて先発に名を連ねるなど、大学の舞台で研鑽を重ねている。

 新たなステージで成長を続ける守護神は、偉大な先達をお手本にして、サッカーと向き合っているようだ。浦和ユース出身の川﨑にとって、10月シリーズで日本代表に選ばれた鈴木彩艶は、1学年上の先輩にあたる。

 16歳でプロ契約を勝ち取ったGKを近くで見ていた川﨑は、「一緒にやってきて、ピッチ内外での意識が全然違っていた」と、サッカーに対する姿勢が、若くしてA代表にまで上り詰めた要因だという。
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 ともに寮生として過ごしてきたなかで、「ぼーっとしている時間がなかった」と鈴木をについて語る。常にストレッチや筋トレをして、食事にも気をつけるなど身体を気遣うだけでなく、トレーニングでも、いち早く練習場に来てアップを始め、自主練も欠かさない。サッカーに対する真摯な姿勢を、川﨑は目の当たりにしていた。

 それを活かさない術はない。自身も「大学で当たり負けしないように、練習したり食事を摂ったりして、身体を大きくしている」と、先輩のような高い意識を持って、部活に取り組んでいる。大学生活ではたくさんの時間が与えられる。そのなかで、高校時代に学んだプロの姿勢は大いに活きるはずだ。

 また卒業後は、"古巣"浦和への復帰を目標に掲げている。そのためには、37歳となった今もなお、成長を続ける西川周作に少しでも近づく必要がある。

「キーパーコーチがジョアン(・ミレッ)さんになってから周作さんのプレーが、さらによくなった。あの年齢になっても成長できるのは、本当に凄いこと。自分はまだ若いけど、新しいことを吸収していくのは大事だと感じる」

 3年後、再び浦和のユニホームに袖を通すために。「今のままでは、全然足りない。(戻るためには)もっと試合に出続ける必要がある」と自らを鼓舞した長身GKは、偉大な先輩たちを模範として、さらなるレベルアップを目ざす。

取材・文●藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

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