「エンドウの先発を求める声があったが...」なぜ遠藤航はダービーで起用されなかったのか。現地メディアが見解「当面はカップ戦要員に甘んじるかもしれない」

2023年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「監督が正しかったと証明した」

エバートンとのダービーで出番なしに終わった遠藤。(C)Getty Images

 現地10月21日に行なわれたプレミアリーグの第9節で、遠藤航が所属するリバプールは、ホームで宿敵エバートンと対戦。2-0で伝統のマージ―サイド・ダービーを制した。

 相手が退場者を出すなか、なかなかゴールをこじ開けられなかったものの、75分にモハメド・サラーのPKで先制。後半アディショナルタイムにも、エジプト代表FWの2点目で加点し、勝負を決めた。

 日本代表の10月シリーズで2試合に先発して帰還した遠藤は出番なし。アンカーを務めたのは、この日も本職ではないアレクシス・マカリステルだった。しかも、遠藤が17日にチュニジア戦を戦った一方で、このアルゼンチン代表MFは18日に開催されたペルーとの南米予選にフル出場している。

 リバプールの専門メディア『LIVERPOOL.COM』はそのマカリステルのパフォーマンスを絶賛したうえで、こう綴っている。

「マカリステルはそのジャッジを完全に正当化するのに少し時間がかかったが、彼のビジョンと実行力は両方とも的を射ていた」

【動画】リバプール遠藤航が移籍後初アシスト!
 同メディアは「指摘しておく価値があるのは、エンドウの先発出場を求める声があったことだ。それは国際試合の頭痛のためだけでなく、彼のライバル(マカリステル)が前節のブライトン戦で苦戦していたのも理由だ」と指摘。こう見解を続けている。

「しかし、クロップ監督は、リバプールの(エバートンに対する)圧倒的な優位性(前半のアシュリー・ヤングのレッドカードはそれをさらに強めた)が、エンドウの守備的なスキルよりも、マカリステルの鋭いプレーに適しているとを知っていた。そして案の定、チームメイトの誰よりもファイナルサードへパス(13本)を出し、監督が正しかったと証明した」

 記事は、「今後の試合(来週末のノッティンガム・フォレスト戦、次のインターナショナルブレイク前のルートン戦とブレントフォード戦)を見ると、クロップ監督は同様の理由でマカリステルを支持するかもしれない。そのため、エンドウは当面の間、カップ戦の先発出場に甘んじる必要があるかもしれない」と主張している。

 日本代表では好パフォーマンスを披露したものの、ライバルの活躍によって、クラブでは"カップ戦要員"という厳しい立場に陥るかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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