就任1年目でJ1昇格!町田の黒田剛監督が語る、最大の要因とは?「他の人より持っていたものがあるとすれば…」

2023年10月22日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

熊本に3-0で快勝

町田を悲願のJ1昇格に導いた黒田監督。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J2第39節]熊本 0-3 町田/10月22日/えがお健康スタジアム

 10月22日に開催されたJ2リーグの第39節で、首位のFC町田ゼルビアは18位のロアッソ熊本と敵地で対戦した。

 勝てばクラブ史上初のJ1昇格が決まる一戦で、44分に宇野禅斗のミドルで先制。このゴールで試合のペースを掴むと、52分に高橋大悟、61分には下田北斗がネットを揺らして、見事に3-0の快勝を収めた。

 これまで長年に渡って青森山田高校を率いて、全国屈指の強豪校に育てた黒田剛監督は、今シーズンから町田の指揮官に就任し、プロクラブを率いて1年目での悲願を達成した。その名伯楽が試合後の記者会見で、今季ここまでの戦いぶりを振り返った。

「今日の試合というよりも、長い月日のなかで、選手全員がプロの監督1年目である私の言っていることを誠実に受け止めて、ひたすらチャレンジをしてくれました。何一つ不満を言わずに取り組んで、しっかりとついてきてくれました。メンバー外になった選手たちも決して手を抜かず、トレーニングに励んでくれた1年だったという印象です」
【動画】宇野の強烈ミドルに、髙橋の渾身ショット!
 また、就任からわずか1年でJ1昇格を成し遂げられた最大の要因について訊くと、こう語った。

「何をもって指導力というのかわからないですけど、他の人より持っていたものがあるとすれば、教員生活を長くやっていたということ。それによって培ってきた"伝える"という点に関しては自信を持っていました。自分の美学を伝えるだけではなく、それを選手たちが理解し、実践させるためにいろんな言葉をチョイスしてきました。そこにこだわり続けてきたのは大きかったと思います」

 次節は、29日にホームでツエーゲン金沢と対戦。この試合に勝てばJ2優勝も決まる。指揮官は「まだあと3節残っています。春先に掲げたJ2優勝という目標達成のために、ホーム最終戦をしっかりと勝ってファン、サポーター、43万人の町田市民の皆様と一緒に優勝を分かち合いたいです」と気を引き締め直した。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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