【移籍専門記者】レバンドフスキ、ベンゼマ、カバーニ、そしてイグアイン――。複雑に絡み合う「今夏の主役4人」の去就

2016年02月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

R・マドリーのペレス会長はレバンドフスキの獲得を強く望んでいる。

今や当代屈指のCFの一人となったレバンドフスキ。ビッグネーム獲得を補強戦略の柱に据えるR・マドリーのペレス会長が今夏の引き抜きを画策している。(C)Getty Images

 ロベルト・レバンドフスキ自身はバイエルンに不満があるわけではない。しかし、レアル・マドリーが本気で獲得に乗り出してくれば話は違ってくる。
 
 年俸を引き上げてまで慰留するのはバイエルンのやり方ではなく、十分な移籍金が得られたうえで本人が退団を望むなら、無理に引き留めないだろう。

 R・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長がレバンドフスキの獲得を強く望んでいるのは事実だ。だが、これから先の数か月で心変わりする可能性は大いにある。彼の移り気は誰もが知るとおりで、ジネディーヌ・ジダンがこのまま監督の座に留まるかどうかも分からない。

 ただ、現時点ではジダンの仕事ぶりに満足しているようだ。ガレス・ベイルとクリスチアーノ・ロナウドを常にピッチに立たせるなど、選手起用に対する要求を黙って聞き入れてくれるからだ。ベニテスをクビにしたのは、お気に入りのベイルを途中交代させたり、采配が気に入らなかったというのがもっぱらの噂である。
 
 もしレバンドフスキがR・マドリーに移籍すれば、バイエルンがその後釜として誰を連れてくるかにも注目だ。その有力な候補のひとりが、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニ。来シーズンからバイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティが高く評価している。他にはR・マドリーのカリム・ベンゼマやナポリのゴンサロ・イグアインもターゲットになるだろう。
 
 いずれにせよ、ここで名前を挙げた4人が、今夏のメルカートを賑わす主役となるのは、間違いない。

移籍専門記者によるR・マドリーの「強化部門」解説

移籍専門記者によるバイエルンの「強化部門」解説

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