なでしこGK平尾知佳は、出場ゼロに終わったW杯の悔しさを胸にひた走る!「選手である以上、試合に出たい」

2023年10月20日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

ビルドアップ参加で成長を実感

GK平尾がW杯での悔しい思いを明かした。写真:鈴木颯太朗

 なでしこジャパンは10月20日、国内合宿の4日目を実施した。

 トレーニングでは、セットプレーの練習のほか、グラウンドの半面を使って、いかに相手のプレスを回避しながら、繋いで相手陣内に持ち込むかのビルドアップも確認。このなかで、GK平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)はCB2枚の間で積極的に受けて、最終ラインのパス回しに参加していた。

「結構、昔は苦手意識があったんですけど、今シーズンはチームでもシステムが同じで、キーパーがどんどん(ビルドアップに)関わっていくシステムをやっているので、そこは課題をだんだん克服できてきているのかなと思います」

 平尾は、奪われた後のリスクを考えると消極的になってしまい、苦手だったビルドアップにも「今は結構、楽しめて参加できている」と、少しずつ成長を実感できてきているという。
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 そんな平尾は2016年7月の国際親善試合、スウェーデン戦で代表初選出。それからもコンスタントに招集され、今夏の女子ワールドカップのメンバーにも選ばれた。しかし結局、W杯での出場はなく、ここまで国際Aマッチの出場は5試合のみとなっている。

「ワールドカップで試合に出れず、悔しい思いをしたんですけど、自分もやり切れるところはやった。過去は過去なので、今、何ができるのかを常に考えながら、その悔しさを力に変えて、試合に出れるように毎日、トレーニングするだけです」(平尾)

 なでしこジャパンは、パリ五輪行きを懸けた戦いのアジア2次予選で、10月26日に初戦でインドと、29日にウズベキスタンと、11月1日にベトナムと対戦する。平尾は「サッカー選手である以上、試合に出たい。狙っています」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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