小気味良いドリブルで大柄な相手を何度も手玉に
メキシコ戦に続き、アメリカ戦も先発した三戸。攻守両面で印象的なプレーを見せた。写真:松尾祐希
[国際親善試合]U-22日本 1-4 U-22アメリカ/10月14日/フェニックス・ライジングFCスタジアム
10月シリーズでアメリカ遠征を実施したU-22日本代表。現地14日のU-22メキシコ戦は4-1の快勝を収めたが、中2日で迎えたU-22アメリカ代表戦は、大岩ジャパン発足後初の4失点で、1-4で敗れた。
アメリカに関して「ベストに近いと思うよ」と試合前に反町康治技術委員長が話しており、パリ五輪の出場権を持っている"本気モード"の相手が、同大会に出られないメキシコより一枚上手なのは戦前から分かっていた。それでも、ここまでの大差がつくとは、選手たちも予想していなかったに違いない。
CBチェイス・アンリのパスミスから開始6分に先制点を与えると、序盤からアメリカにペースを握られた。フィジカルの強さを全面に押し出されると、中盤の攻防で競り負けて何もさせてもらえない。セカンドボールも拾えず、ビルドアップも相手の圧に屈して、まるで繋げなかった。
35分にCKの流れからMF松木玖生が同点ゴールを決めたが、前半終了間際に勝ち越し点を許してしまう。後半も持ち直せず、さらに2失点。1-4の敗北に選手たちは項垂れ、後半から出場した右SB内野貴史は、しばらく起き上がれなかった。
昨年3月に立ち上がった大岩ジャパンの試合を振り返っても、ここまでの完敗はない。欧州遠征でも強豪国に内容で競り負けても、スコアは僅差で、勝利する試合も少なくなかった。
10月シリーズでアメリカ遠征を実施したU-22日本代表。現地14日のU-22メキシコ戦は4-1の快勝を収めたが、中2日で迎えたU-22アメリカ代表戦は、大岩ジャパン発足後初の4失点で、1-4で敗れた。
アメリカに関して「ベストに近いと思うよ」と試合前に反町康治技術委員長が話しており、パリ五輪の出場権を持っている"本気モード"の相手が、同大会に出られないメキシコより一枚上手なのは戦前から分かっていた。それでも、ここまでの大差がつくとは、選手たちも予想していなかったに違いない。
CBチェイス・アンリのパスミスから開始6分に先制点を与えると、序盤からアメリカにペースを握られた。フィジカルの強さを全面に押し出されると、中盤の攻防で競り負けて何もさせてもらえない。セカンドボールも拾えず、ビルドアップも相手の圧に屈して、まるで繋げなかった。
35分にCKの流れからMF松木玖生が同点ゴールを決めたが、前半終了間際に勝ち越し点を許してしまう。後半も持ち直せず、さらに2失点。1-4の敗北に選手たちは項垂れ、後半から出場した右SB内野貴史は、しばらく起き上がれなかった。
昨年3月に立ち上がった大岩ジャパンの試合を振り返っても、ここまでの完敗はない。欧州遠征でも強豪国に内容で競り負けても、スコアは僅差で、勝利する試合も少なくなかった。
そうした難しいゲームの中で光明がなかったわけではない。それがMF三戸舜介のパフォーマンスだ。
劣勢だったアメリカ戦において、日本がペースを掴んだ時間帯があった。前半の15分から40分ぐらいまでの間である。前線からのハイプレスで相手を押し込むと、連動性ある守備で何度もボールを刈り取った。
たとえ奪い切れなかったとしても、苦し紛れのボールを蹴らせる。規律の取れた日本の守備は機能していた。その原動力になっていたのが、三戸である。
もちろん、最前線のFW細谷真大のプレスが効いていたが、その後ろからタイミングを合わせながら、果敢にボール奪取を狙っていた三戸のポジショニングは見逃せない。そして、奪ってからの仕掛けも迫力があり、164センチのアタッカーが小気味良いドリブルで大柄な相手を何度も手玉に取った。
「前線の選手たちの中で話したわけではないけど、前から行った方がハマっていくというのがチームとして浸透していた」
三戸は今までの活動で積み上げてきたものの成果と話したが、自身の献身性と守備力があってこそ成り立つ戦術だった。
【PHOTO】新たな歴史を刻むべく、魂の声援を送り続けたアルビレックス新潟サポーター!
劣勢だったアメリカ戦において、日本がペースを掴んだ時間帯があった。前半の15分から40分ぐらいまでの間である。前線からのハイプレスで相手を押し込むと、連動性ある守備で何度もボールを刈り取った。
たとえ奪い切れなかったとしても、苦し紛れのボールを蹴らせる。規律の取れた日本の守備は機能していた。その原動力になっていたのが、三戸である。
もちろん、最前線のFW細谷真大のプレスが効いていたが、その後ろからタイミングを合わせながら、果敢にボール奪取を狙っていた三戸のポジショニングは見逃せない。そして、奪ってからの仕掛けも迫力があり、164センチのアタッカーが小気味良いドリブルで大柄な相手を何度も手玉に取った。
「前線の選手たちの中で話したわけではないけど、前から行った方がハマっていくというのがチームとして浸透していた」
三戸は今までの活動で積み上げてきたものの成果と話したが、自身の献身性と守備力があってこそ成り立つ戦術だった。
【PHOTO】新たな歴史を刻むべく、魂の声援を送り続けたアルビレックス新潟サポーター!