【G大阪】新戦力が機能せずも… 長谷川監督は「倉田を使えば上手くいくのは分かっていたこと」

2016年02月21日 サッカーダイジェスト編集部

アグレッシブに試合を動かす必要を感じ、動いた結果……。

今季横浜から新加入のアデミウソンを先発に抜擢した長谷川監督だが、守備面では狙いの形がまったくできなかったと嘆いた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 シーズンの到来を告げるゼロックス・スーパーカップは、3-1で広島がG大阪を下し、今季の初タイトルを獲得した。
 
 敗れたG大阪の長谷川健太監督は、新戦力のアデミウソンがいまだ守備面や周囲との連動といった面で完全にはフィットしていないことを認めながらも、「この時期だからこそ我慢して使った」ことを明かしている。指揮官はこの敗戦をどう捉えたのか。
 
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 先制されて出ていかざるを得ない状況になって、その後丹羽本人は「顔です」と言っていましたが、PKをとられて2点目を奪われて。前掛かりにならざるを得ない状況で1点返せたんですが、セットプレーから再び取られてしまった。試合自体は非常にそこで苦しくなったなと思います。
 
 前半は新しい選手が出たなかでどこまでやれるか、という感じで見ていたんですが、なかなかうまくハマらなかった。危ない場面はあまりなかったんですが、ただ狙っていたような守備はまったくできなかったので、後半は少し並びを変えていきました。立ち上がりにクロスから点を取られてしまったんですが、後半のほうが若干アグレッシブに行けたかなという印象です。
 
 広島を相手に、まだまだチームを成熟させていかなければならないなと感じましたし、 逆に今日負けて、この負けをシーズンの戦いにつなげていくことが大事だと思っています。
 
――前半に狙っていた守備ができなかったということでしたが、具体的にはどういう狙いだったのでしょうか。
 
 アデ(アデミウソン)とパト(パトリック)が青山のことを気にし過ぎてしまったというか、ふたりで上手く(青山を)消せれば良かった。ただ、アデがあまり守備をできないぶんパトがそこで頑張ってくれたんですが、青山を気にし過ぎてCBにプレッシャーがかからず、前半は広島にペースを握られ、のんびりした形で過ぎてしまった。
 
 あれでは見ている人もつまらないだろうし、もっとアグレッシブにこちらから試合を動かしていく必要を感じました。広島側から試合が動くことはないと思うので、昨シーズン終盤のような形でメリハリを持っていければ良かったんですが、そのあたりの連係に課題があると感じました。その点では広島のほうが昨シーズンのメンバーで来ましたけど、成熟しているなという印象です。
 

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