WEリーグに新風。S広島Rのカップ戦優勝で“3強”体制打破へ!指揮官も「本気で目ざす」

2023年10月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「正直、“3強”とウチでは個人のクオリティでまだ追いついていない」

WEリーグの高田チェア(中央)から優勝カップを手渡されたキャプテンの近賀。写真:鈴木颯太朗

 10月14日、等々力陸上競技場でWEリーグカップ決勝のサンフレッチェ広島レジーナ対アルビレックス新潟レディースが行なわれ、0-0で突入したPK戦の末、4-2で前者が勝利を収めた。

 なでしこリーグに名称が改められた2004年以降、ほとんどのタイトルが現在の日テレ・東京ヴェルディベレーザ、三菱重工浦和レッズレディース、INAC神戸レオネッサの3チームに独占されてきたが、S広島Rと新潟Lの一戦はそんな状況に新たな風を吹き込んだ。

 クラブ初のタイトルを手にしたS広島Rの中村伸監督は、「"3強"と言われるクラブに肩を並べたっていうレベルには、我々のチームはまだないと思っています」とコメントした。

 キャプテンの近賀ゆかりも「正直、"3強"とウチでは、個人のクオリティでまだ追いついていないなっていうとこが実際だと思う」と同様の見解を語る。
【PHOTO】WEリーグカップ優勝!歓喜に沸いたサンフレッチェ広島レジーナサポーター!
 しかし、「それでもチームとして勝っていけるところが、サッカーの良さ、どちらかというと女子サッカーの良さでもあるかなと。うちが今回優勝したのは、そんな部分も大きかったと思います。ただ、リーグではまた全然違う戦いになると思うので、この優勝が成長のためのただのステップだっていうところを、もう1回チームのなかで意識してやっていきたい」と意気込んだ。

 カップ戦を制したS広島Rがリーグ戦にも新時代をもたらすか。

 指揮官は、「今季トップ3に割り込んでいく。そんなことを本気で目ざしていきたい」と意欲を示した。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「訳の分からないローテーションばかり」闘莉王が大迫勇也の日本代表復帰を熱望!招集外の理由も推測「出せば、良いんだって分かって森保監督も...」

「ホンダの言葉通り、アジアを超えて本当に次のレベルに到達」本田圭佑の見解に韓国が再注目!5連勝の日本は「どんな相手にも自分たちのスタイルを追求」

「3軍でも質が高い」「女子はアジアでオンリーワン」金1銀1の日本代表に中国大手メディアが感服!「どんどん遅れをとってしまう」【アジア大会】
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事