「ジャッジリプレイで...」手元の計測で約7分。長すぎるVARチェックに、アビスパ指揮官が漏らした独り言「ちゃんと見て、決めてほしい」

2023年10月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

2度の判定変更に「今日はそういう日」

PKか否か――約7分にも及ぶVARチェックが行なわれた。写真:福冨倖希

[ルヴァンカップ準決勝・第2戦]名古屋グランパス 0-1 アビスパ福岡/10月15日/豊田スタジアム

 10月15日、ルヴァンカップ準決勝の第2戦が豊田スタジアムで行なわれた。福岡が1-0で名古屋に勝利を収め、2戦合計2-0で決勝進出を決めた。

 両チームの選手たちが気持ちのこもったプレーを見せる白熱したゲームは、VARにも左右された一戦だった。

 福岡に先制を許して迎えた21分、名古屋の永井謙佑がネットを揺らすが、VARチェックでオフサイドが判明。得点は無効となった。

 さらに53分、キャスパー・ユンカーがペナルティエリア内で倒れ、主審のホイッスルが鳴る。PKスポットを指さすが、VARとの交信が始まり、オンフィールドレビューの末に取り消しとなった。

 この間、手元の計測では約7分。通常よりも長い中断時間やジャッジ変更について、試合後に両チームの指揮官がそれぞれ言及した。

 名古屋の長谷川健太監督は、「今日はそういう日なんだと割り切って」と嫌な流れを断ち切るべく「もうメンバーを変えるしかない」と、64分に3選手を投入する決断を下したという。
【PHOTO】悲願の初タイトルに向けて敵地・豊田スタジアムに集結したアビスパ福岡サポーター!
 一方、福岡の長谷部茂利監督は、「長い時間ゲームが止まったので、再開した時に、集中を切らさないよう集中して入るように」「オンフィールドレビューになった時は、その決定に従うように」と、選手たちに声をかけたという。

 ただ、交信時間が長かったため、「ジャッジリプレイですか、判定を扱う番組もありますよね。そこで取り上げられないようにちゃんと見て、決めてほしいと、そんな独り言も漏らしていたかもしれません」と打ち明けた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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