【なでしこジャパン】リオ五輪出場への鍵とは? 最終予選直前キャンプで示された強化ポイント 

2016年02月19日 馬見新拓郎

実戦を想定したトレーニングで連係面を強化。

リオ五輪最終予選へ向け強化合宿を行っているなでしこジャパン。実戦形式のトレーニングで連係を高めている。 (C) J.LEAGUE PHOTOS

 2月29日から大阪で開催されるリオ五輪のアジア最終予選に向け、なでしこジャパンは1月の石垣島合宿に続き、2月13日~19日まで沖縄で2次合宿を行なっている。
 
 参加は国内組の25人で、最終予選直前に行なわれる大阪合宿(2月22日~)のメンバー選考(海外組を含めた24人~25人になる予定。最終予選の登録メンバーは20人)と連係強化のふたつを主眼とした。
 
 実戦形式のトレーニングでは、主力と見られるメンバーにFW横山久美(長野L)、FW菅澤優衣香(千葉L)ら比較的経験が少ない選手たちが入った。一方、昨年6月の女子ワールドカップで控えに甘んじたベテランDF近賀ゆかり(INAC)が右SBに復帰するなど、チーム内の競争は激しくなっている。
 
 また、予選の第1戦・オーストラリア戦(2月29日)を見据え、県内の男子高校生や男子大学生と合同練習を行ない、フィジカルとスピードに優れた相手との戦い方を研究した。
 
 例えば、4バックを組んでCBのひとりがインターセプトをしようと前へ出てもボールを奪い切れなかった際、残った選手たちがどう対応するかなど、さまざまな局面を想定して練習をこなした。
 
 佐々木則夫監督は「相手のボールの持ち方や長いリーチを意識し、少し(守り方を)変化させなければいけない」と語り、練習開始前には、過去の自分たちの練習の様子を収めたVTRを見ながらミーティングを行なった。
 

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