2ゴール以上に光った田中碧のプレー。本人に訊いた9月の代表戦からパフォーマンス向上のワケ

2023年10月14日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「結果以外のところで変えられるような選手に」

2ゴールを決めた田中。勝利に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本4-1カナダ/10月13日/デンカビッグスワンスタジアム

 日本は新潟のデンカビッグスワンスタジアムでカナダと対戦し、4-1で勝利した。

 開始2分、右サイドから攻め込んだ日本は、相手のクリアを拾った田中碧が相手のブロックにあいながらシュートを決めて先制。

 19分にはPKを奪われるピンチを迎えるも大迫敬介が見事にセーブすると、39分にはオウンゴール、42分には中村敬斗の一発、49分の田中の2点目と、4点のリードを得て、89分にはカナダに1点を返されるも、4-1で白星を飾った。

 2ゴールとともに、チーム2点目も演出し、ヒーローになったのは田中碧だ。

 これまでも重要な場面で結果を残してきた"持っている男"の決定力はやはり健在だったと言うべきか。

[速報] #田中碧 が先制ゴール!!
 ただし、何より光ったのは彼の真骨頂である、味方と相手を見てポジションを取り、ボールを引き出し、チームを前進をさせるプレーである。

 正直、9月の欧州遠征では、途中出場したドイツ戦でゴールを奪ったものの、腕章を巻いて先発したトルコ戦では、らしいプレーを見せられずに不安を残していた。

 もっとも「前回はキャプテンで気負い過ぎた部分がある」という。だからこそ一度、頭を整理したのだ。

「いったん忘れるではないですが、自分の気持ちに素直にやることができました。でも、もっとやらなくちゃいけないですし、よりもっと円滑に進めるための選手にならなくちゃいけない。

 もちろんフィニッシャーとしてもなしではないですが、ボールを持てるよね、ボールを奪えるよねとか、結果以外のところで変えられるような選手になりたい」

「ノビノビできた」と振り返るカナダ戦を経て、期すのは「もっと上手くなりたい」という想いだ。

 所属クラブでは苦戦が続くも、彼のさらなる進化ぶりに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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