「まだイタリアのメカニズムを知らない」ラツィオOBが鎌田大地ら新戦力に言及「セリエAへの適応は簡単ではない。カマダは代償を払わなければ」

2023年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「常に3つの先発枠の2つを争う」

新天地のラツィオでまだ実力を発揮しきれていない鎌田。(C)Getty Images

 戦術的で知られるセリエA、そして稀代の戦術家マウリツィオ・サッリのチームで戦うとなれば、馴染んでいくのに困難があるのは予想されたことだった。

 今季からラツィオに加入した鎌田大地は、シーズンスタート時と比べて出場機会が減っている。8月に入っての加入ながら、開幕からスタメンに名を連ねていたが、公式戦ここ5試合は先発出場が1試合だけという状況だ。

 リーグ前節でアタランタに3-2と勝利し、今季3勝目を挙げたラツィオは、そのアタランタ戦で1得点1アシストと活躍したタティ・カステジャノスら、今季の新戦力が評価を高めてきている。

 ただ、そのカステジャノスも、先発出場するようになったのは、主将チーロ・インモービレにフィジカルの問題があったここ2試合になってのことだ。

 ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、OBのドメニコ・カーゾは、『Lazio Style Radio』で「興味深い新戦力たちがいるが、まだイタリアのサッカーのメカニズムを知らない」と話した。

「セリエAは非常に難しいんだ。適応は簡単ではない。カステジャノスやカマダは最初にそういう代償を払わなければならない。(ニコロ・)ロベッラは大正解の補強だった。(ダニーロ・)カタルディにハイレベルな競争相手ができたね。今季は様々な大会に出るため、これは役に立つはずだ」

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 今季のラツィオはサウジアラビアに旅立ったセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの穴埋めが必須だ。OBのルチアーノ・ザウリは、鎌田がインサイドハーフのポジションでマテオ・ゲンドゥジやルイス・アルベルトと競争していくことになるとの見解を示している。

「サッリのプレーでインサイドハーフの2人は極めて重要だ。ベシーノはよりミリンコビッチ=サビッチに似ており、今はとてもうまくやっている。それからゲンドゥジ、カマダ、ルイス・アルベルトがおり、彼らが常に3つの先発枠の2つを争う」

 日本代表選外となり、10月の代表シリーズはラツィオに残ってサッリの指導を受けている鎌田。再開後、出場機会を取り戻すことはできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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