激しいジェスチャーでユンカーは何を求めていたのか?敗れた福岡戦で名古屋に足りなかったモノ【ルヴァンカップ準決勝第1戦】

2023年10月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ゴールが最後まで遠く...

0-1で敗れた名古屋。第2戦ではユンカーらのゴールで逆転できるのか注目だ。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ・準決勝第1戦]福岡1-0名古屋/10月11日/ベスト電器スタジアム

 ルヴァンカップの準決勝・第1戦、敵地のベスト電器スタジアムで福岡と対戦した名古屋は、前半アディショナルタイムに失点し、反撃も実らぬまま0-1で敗れた。

 最後までゴールが遠かった。

 前半なかなかチャンスを作り出せなかった名古屋は0-1で折り返した後半の頭から、この日はベンチスタートだったキャスパー・ユンカーを投入。圧力をかけたが、同点に追いつくことはできなかった。

 単純比較はできないが、シュート数は福岡の11本に対して名古屋は6本(前半は1本)。10月15日のホーム・豊田スタジアムでの第2戦に向けては攻撃面の改善が必要に映る。

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 それはユンカーも感じているのだろう。試合中にチームメイトへ激しいジェスチャーで何かを求めている姿が、たびたび見られたが、ピッチ上ではどんなやり取りをしていたのか、試合後にユンカー本人に訊いた。

「前半に比べれば、後半は良いプレーが多かったと思います。ただ自分としては、チームにもっと活力を与えるつもりで、手振り身振りを交えながら、周囲とコミュニケーションを取っていましたが、やっぱり自分たちでもっと話さないといけないと感じます。

 自分たちが何をしたいか、お互いに話してより理解する。そういうところはもっともっとやらなくちゃいけないと思いますす。

 こういうなかなか結果が出ないなかで、みんながベストを尽くそうとしているのはよく分かっています。ただひとりで考えるのではなく、やっぱりチームなので、もっと協力して、お互いが良くなるコミュニケーションが必要になってくるはずです。

 そういった意味では、これで終わりではないですし、もう1試合チャンスがあるので、そこに向けて、自分たちのすべきことをしていきたいです」

 今大会はアウェーゴールルールがなく、2試合のトータルスコアで勝敗が決まるなか、ユンカーには第2戦で逆転へ導くゴールが期待される。

「どんな種類のパスが欲しいかということではなく、自分がボックス内でボールに触れること。そういう状況を作れるかどうかだと思います。

 仮にそういうチャンスが2回あれば、そのうちの1回は決める自信がある。だからチームとしてそういったシチュエーションをどれだけ作れるか、どうやって体現していくかが必要だと思います」

 ストライカーらしい言葉にはぜひ期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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