いよいよ今夜、第19回アジア大会・男子サッカーの決勝が行なわれ、U-22日本代表とU-24韓国代表が雌雄を決する。前日の女子に続いてアジアの覇者となれるか。大岩ジャパンの戦いぶりに注目が集まる。

　そんななか、試合前日の記者会見に韓国の監督や選手たちが登場。思い思いに一大決戦への意気込みを語った。選手たちにとっては、勝てば兵役免除ともなるだけに天井知らずのモチベーションが加わる。ファン・ソンホン監督は「最後の１勝を挙げるために我々は全力を尽くす！」と力を込めた。

　ＭＦホン・ヒョンソクは「明日の日本との最終戦に負ければ、これまでやってきたことがすべて消えてしまう。負けたらなんの意味もない」ときっぱり。ＦＷチョ・ヨンウクは、「いまは勝利しか頭にない。決勝は土曜日なので、チキン屋の店主たちはとても喜んでいると思います」と茶目っ気たっぷりに話した。韓国ではビールの酒肴にフライドチキンを合わせるのがポピュラーで、韓国中がナイトゲームとなる日本戦に大きな関心を寄せるだろうと見ている。

　昨年５月、U-23代表で臨んだU-23アジアカップでは日本に０－３の完敗を喫した。当時のメンバーも多く、ホン・ヒョンソクは「きっと日本が決勝に進んできて対戦すると思っていた。しっかりリベンジしたい」と闘志をたぎらせた。
 

　一方、報道陣から「今大会の日本は韓国より２歳若く、パリ五輪に合わせたチーム構成で戦っている。しかもその世代のベストメンバーでもない。この点についてどう思うか？」との質問が飛んだ。答えたのはチームのキャプテンで、今大会にオーバーエージ枠で参戦しているＭＦペク・スンホだ。

　全北現代の26歳は「今回の日本チームは確かに若く、ベストなメンバーではないという意見が多いが、僕はそうは思っていない。彼らは本当によくまとまっている、かなり手強いチームだ」と整然と答え、「謙虚な気持ちを忘れずに、最後まで走り切りたい」と続けた。

　日本が勝てば2010年大会以来、13年ぶり２度目の戴冠。かたや大会２連覇中の韓国は、通算６度目の優勝を狙う。キックオフは日本時間土曜日、午後９時の予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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