「プレミアのVARは危機的」「ひどいミス」リバプール戦の誤審をOBがバッサリ!元英代表FWはクラブの声明に苦言「理解できない」

2023年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「与えられた説明を信じることもできない」

正当だったゴ―ルの取り消しにクロップ監督も不満を隠せなかった。(C)Getty images

 プレミアリーグの誤審騒動は、世界的に大きな議論を呼んでいる。

 9月30日に行われたトッテナム対リバプールの一戦では、ルイス・ディアスのゴールがVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の誤審で取り消された。

 審判協会(PGMOL)は誤審と認めたが、リバプールは声明で「審判団が重圧にさらされていることは十二分に承知しているが、それらの重圧はVAR導入とその存在によって軽減されるはずであり、悪化するものではない」と不満を表している。

 英公共放送『BBC』によると、リバプールOBで元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーは、英衛星放送『Sky Sports』で「VARを巡る感覚はこれまでで最低だと思う」「この国におけるVARが危機的なところまで来ているように感じる」と話した。

「審判団に畳みかけたくはない。この数日の彼らは絶対にひどい気分だと想像できる。どこかのチームを優遇するためとか、そういう陰謀論でもない。どこも何も得しないよ。全員が仕事でミスを犯す。だから気の毒に思う。だが、前例のないひどいミスだ。与えられた説明を信じることもできない」

【動画】誤審と認定されたリバプールのゴール取り消し
 元アイルランド代表のシェイ・ギブンは、『BBC Radio 5 Live』で「『ゴールだ』『ゴールじゃない』と言うだけだ。シンプルにね」と述べている。

「ロケット科学を求めているわけじゃない。だが同時に、VARたちがいるんだ。どうしてこれほどのビッグマッチの大事な局面で間違えるのか、理解できない。見た人は誰でも、間違った判定だと分かっただろう」

だが、元イングランド代FWのクリス・サットンは「陰謀と考えるリバプールのファンがいるのは分かっている。だが、クラブの声明は本当に理解できない」と語った。

「彼らはそこから何を望んでいるんだ? どこに向かっている? 最後はどうなるんだ?」

「ミスをした審判団にも同情を覚えるよ。これからどれだけの間、耐えられないような生活になることか。ひどいミスだったよ。だが、我々はみんなミスを犯すものだ」

人間である以上、ミスの可能性はなくならない。だが、VARはそのミスを減らすために導入されたものでもある。判定を巡る議論が尽きることはないのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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