「彼は並外れていたけど、エメリのスタイルに合わなかった」躍動する久保建英、“冷遇”されたビジャレアル時代を元同僚GKが回想!「自分のプレーができなかった」

2023年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「素晴らしい才能を持っていたにもかかわらず...」

戦術的なエメリ監督(左)の下では、らしさを発揮できなかった久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダの久保建英は、9月30日に開催されたラ・リーガ第8節のアスレティック・ビルバオ戦で貴重な追加点を奪取。3-0のバスク・ダービー勝利に貢献した。

 これでラ・リーガでは出場7試合で5ゴール。圧巻のパフォーマンスを披露している。

 そんな22歳が、2020-21シーズンの前半戦にレンタルでプレーしたビジャレアル時代を回想したのが、同時のチームメイトだったセルヒオ・アセンホだ。スペインメディア『RELEVO』で、こう語っている。

「彼はとても若く、多くの期待があり、マジョルカでは良い一年を過ごしたが、ビジャレアルでは素晴らしい才能を持っていたにもかかわらず、(当時のウナイ・)エメリ監督のスタイルに適応できなかった」

【動画】ゴールパフォも話題!久保がダービーで決めた鮮烈弾
 34歳の元スペイン代表GKは「グループレベルでは、彼は並外れていたけど、当時の彼のサッカーは、監督が要求するスタイルに反映されなかった」と回顧。ソシエダでの活躍について、こう述べている。

「彼は自分の居場所、安定性、そのレベルでパフォーマンスを発揮するために必要な環境を見つけた。とても嬉しく思っているし、彼はそれに値する選手だ」

 34歳のベテラン守護神は、「ビジャレアルではベストな方法で適応し、自分のプレーをできなかった。彼は僕たちと一緒にヨーロッパでプレーし、キャリアの飛躍を遂げることに大きな熱意を持ってやって来たんだけどね」と続けている。

「チームメイトとは何の問題もなかったけど、我々選手というのは利己的なもので、すべての試合でプレーしたいと考えるのは当たり前だ。彼は出場時間が少なく、冬のマーケットではヘタフェへレンタル移籍した。自分が望むよりも少ないプレー時間だと、明らかに影響を受けるものだ」

 満足な出場時間をもらえず、いわば冷遇された形となった久保は、半年でビジャレアルを後にする。チームメイトも、細かい戦術的な動きを要求するエメリ監督のスタイルとは相容れなかったと感じていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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