「芝生が1番綺麗」齋藤学がお気に入りの敵地は?ベスト同僚は大島僚太、最も衝撃を受けた相手は…「うわ、すげえ」「ビビった」

2023年10月02日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「難しいな、無理だな。無理、無理」

海外クラブや日本代表でもプレーし、数々のスタジアムを訪れてきた齋藤。中でも印象に残っている場所は?©VEGALTA SENDAI

 現在33歳の齋藤学は、横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートさせると、川崎フロンターレと名古屋グランパスを経て、韓国とオーストラリアでもプレー。今夏からJ2のベガルタ仙台で戦っている。

 また、アンダー世代から継続して日の丸を背負い、ロンドン五輪やブラジル・ワールドカップという大舞台も経験。喜びと悔しさ、出会いと別れを繰り返し、濃密なキャリアを構築している。その15年に及ぶプロ生活の中で、特に印象に残っているシーンを尋ねた。

【動画】「そりゃあ良い選手だなって(笑)」プロ15年目の齋藤学が挙げたベストゲーム

 エピソードが出るわ、出るわ…。まるで一を聞いて十を答えるような、非常に詳細な説明と、鮮明な記憶に驚かされた。

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――今までたくさんのゴールを決めてきましたが、自分の中でベストゴールはありますか?
 
「うわー、無理かもしれない。綺麗なゴールはたくさんあるしね。もうプロ15年目で、歴史があるから。マリノス時代の大宮戦で4人ぐらい横にドリブルして抜いたのも綺麗だったし、ACLでワケ分かんないボレーみたいなシュートを決めたこともあるし…。それも多分、俺のベストゴールぐらい綺麗なシュートだし。マリノスだったら天皇杯の決勝のゴールもあるし。難しいな、無理だな。無理、無理。レイソル戦のマリノス最後のゴールでもいいけどな、あのシーズン(リーグ戦で)唯一取ったやつ。

 でも神戸戦でのフロンターレ初ゴールも綺麗だった。名古屋はルヴァンとACLでしか取ってないから。で、水原でPKでしょ、オーストラリアは1点しか取ってないから。うわ、無理だな。あっ代表戦!オーストラリア相手に、東アジアで1点取ったからそれでもいいけどな。でも大宮戦かな。大宮戦(2013年7月)にしよう。

 大宮が首位で天王山だったんですよ。結構、気合を入れて入って、最初マルキ(マルキーニョス)の先制点をアシストして、で、2点目、多分カンペーさん(富澤清太郎)からパス受けて、前を向いたら、マチくん(中町公祐)がおとりで走ってくれて、道を開けてくれて。そっからはもう、本当に横に横にドリブルしながら、相手の体勢を崩して。マルキがなぜか俺のシュートフェイントに引っかかって手前でジャンプしてて。で、抜け切って、キーパーと1対1で綺麗にっていう。

 個人で打開してるけど、チームみんなで崩せたというか、個人でやってるように見せて、おとりとかをちゃんと使えた、良いゴールだったかなと。あとはすごく気合を入れて臨んだ天王山だったので」

【バイタルエリアの仕事人】Vol.32 齋藤学|「ハリルに名前を覚えられてなかったので」日本代表での悔しさは今も胸に。川崎時代のライバル三笘薫は――

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