【ACLプレーオフ】FC東京9-0チョンブリ|寒さに凍えたチョンブリに圧勝。水沼、阿部、駒野と新戦力が揃ってゴールに絡む

2016年02月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

立ち上がりからFC東京が圧倒。チョンブリの動きは明らかに…。

CKキッカーを任された水沼は、流れのなかでも多くのチャンスに絡んだ。61分には徳永のクロスに合わせてゴールもゲット。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 勝てばACLのグループリーグに出場できる一戦で、開始直後から主導権を握ったのはホームのFC東京だった。
 
 立ち上がりの3分に水沼のクロスから絶好機を作り出すと、その3分後には水沼のCKからオウンゴールで先制点。さらに9分には阿部がエリア内左から切り込み、抑えの効いたシュートで追加点を奪う。
 
 新戦力ふたりの活躍で早々と2点をリードしたFC東京は、以降も米本、ハ・デソン、東を軸にボールを支配。23分にGK秋元のキックミスでFKを与えてピンチになりかけたが、守備陣の踏ん張りで事なきを得た。
 
 34分には水沼のチャンスメイクから、右サイドを抜け出した徳永が敵陣深くまでドリブル。そこからゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、東が右足でダイレクトに沈めた。守備の局面では、ハ・デソン、森重、丸山らが身体を張って敵の進入を阻止し、FC東京は3‐0と安全圏のスコアで前半を終えた。
 
 後半に入っても、FC東京の勢いは止まらない。54分に東のお膳立てから前田が試合を決定付ける4点目、直後には駒野のクロスに米本がヘッドで合わせてダメを押した。さらに61分には徳永のクロスを水沼がボレーで蹴り込んだ。
 
 この日のチョンブリは開始直後からまるで足が動いておらず、いわば寒さに凍えた状態。昨季のプレーオフで柏を苦しめたのが嘘のようなパフォーマンスで、失点を重ねた。ワンサイドゲームを招いた原因は、明らかにチョンブリの調整不足にあった。
 
 結局、その後も河野のシュートとPK、オウンゴールで得点を重ねたFC東京が、9-0と圧勝。水沼、阿部にゴールが生まれ、駒野がアシストと新戦力のフィールドプレーヤーが揃ってゴールに絡んだ点で、ひとつの手応えを掴んだ一戦と言えるだろう。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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