「自分を信じてやってきて良かった」新潟FW太田修介が圧巻の復活弾! 苦しいリハビリを乗り越え、念願のサポーターと歓喜共有

2023年09月29日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

ゴラッソに記者陣も思わず「スゲー」

怪我からの復帰後、初ゴールを挙げた太田。写真:鈴木颯太朗

[J1第29節]川崎2-3新潟/9月29日/等々力陸上競技場

 アルビレックス新潟は9月29日、J1第29節で川崎フロンターレと対戦。3-2で勝利を飾った。

 この試合でヒーローとなったのが、73分から途中出場した太田修介だ。2-2で迎えた80分、中央でのパスワークから星雄次が左サイドへ展開。これを受けた太田が鋭いドリブルで仕掛けてカットインし、ペナルティエリア手前左に持ち込んで右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。

 これにはアウェースタンドから、悲鳴に似たような歓声が上がり、筆者の周囲にいた記者も「おー!」「すげー!」と思わず声を上げるほど、圧巻のゴラッソだった。

「シュートはゴールを見ずに感覚で打ちました」という太田は、得点の直後、サポーターのもとへ駆け寄り、大きく拳を振り上げて喜びを爆発させた。
【動画】太田修介の圧巻ゴラッソ!
「すごい数のサポーターが来ていましたし、今まで点を取った試合は、サポーターのほうに行けてなかったので、点を取ったらやりたいなとずっと思っていました。行けて良かったです」

 太田は8月5日の第22節・名古屋戦(0-1)で右膝を痛め、9月28日の前節・横浜FC戦(3-1)で復帰。そこから2戦目で見事な復活弾を挙げた。

「本当に苦しいリハビリでしたし、メンタル的に落ちる日もありましたけど、家族とスタッフがサポートしてくれた。チームメイトもすごくポジティブな声をかけてくれました。周りの皆さんに感謝して、自分を信じてやってきて良かったと思います」

 ただ、喜んでばかりじゃいられない。27歳のアタッカーは、「まだ戻ってきたばかりなので、ここからどれだけチームの勝利に貢献できるかというところが大事。今日のことは終わったことなので、切り替えてやっていきたいなと思っています」ともうすでに先を見据えていた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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