【タマジュンの欧州視察】プレミア天王山で解明された“慎司られない”現象の秘密

2016年02月08日 玉乃 淳

名前が面白いから『ホテル・フットボール』を予約。

玉乃氏が宿泊した『ホテル・フットボール』。オールド・トラフォードに隣接し、屋上にはフットサルコートも完備。写真提供:玉乃 淳

 かつて東京Vや横浜FCなどでプレーし、現在は解説者として活躍する玉乃淳氏が、ヨーロッパに突撃取材! 欧州フットボールシーンの最前線で存在感を放つ日本人選手の"凄味"に迫る特別企画。前編となる今回は、レスターの岡崎慎司を取り上げる。
 
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 プレミアリーグ首位のチームのスタメンFWが日本人?
 
 嘘でしょ? 絶対ありえない。
 
 日本が誇る中田ヒデさん、香川真司君といった中盤の選手でさえ、本当に苦労したリーグだよ!? あのディ・マリアでさえ順応しきれなかったタフで独特なリーグ。しかもこの3人とは違い、さらに得点を要求されるFWというポジションで、首位チームをけん引しているってどういうことなんだろう? 本当に信じられない……。
 
 この"慎司られない"現象の秘密を暴くために、英国はマンチェスターまで飛んできました! 僕は自分の目で見たものしか信じません。そして今回、すべてが分かりました。プレミアリーグ第25節の天王山、マンチェスター・シティ対レスター・シティの一戦に、その秘密のすべてが隠されていたのです!
 
2月6日(土)10時30分
 
 最高峰の防寒具を身にまとい、『ホテル・フットボール』を出発。実はこのホテル、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ライアン・ギグスが設立したホテルで、オールド・トラフォードに隣接しています。日本を出発する前に「名前が面白いから」という理由だけで適当に予約したのですが、食事も美味しく、大満足で旅をスタートすることができました。
 
 驚いたのは、シティとユナイテッドの近さ。世界的ビッククラブのライバル同士が、タクシーでわずか10分圏内にあることから、マンチェスターという町がいかにスモールシティかということが分かります。
 

次ページ岡崎とシルバだけ、“大きくないし、強くないし、速くもない”。

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