「指揮官が後ろ向きなことを言っている場合ではない」清水の秋葉監督はスコアレスドローも前を向く。甲府戦の手応えと課題は?

2023年09月24日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「どうゴールをこじ開けるのか」

悔しい結果にも前を向いた秋葉監督。写真:福冨倖希

[J2第36節]清水0-0甲府/9月24日/IAIスタジアム日本平

 清水エスパルスは9月24日、J2第36節でヴァンフォーレ甲府と対戦。0-0のスコアレスドローに終わった。

 14戦無敗とチーム新記録を更新したが、試合後の秋葉忠宏監督に喜んでいる様子は見られなかった。

「多くのサポーター、ファミリーが来てくれているなかで、勝点1しか取れなかったのは、我々が目ざしたものではなかった」

 それでも、4試合連続で無失点に抑えた守備へ手応えを示した。

「失った時間は帰ってこないので、どう捉えるのか。あのしぶとさ、手堅ささみたいなもの。全員が最後の最後までハードワークするからこそ、0でしっかりと抑えた良さを、しっかりと見る。

 どう最後、こじ開けるのか。あと6試合、こういう痺れるゲームが待っているなかで、指揮官が後ろ向きなことを言っている場合ではないので、ポジティブに捉えたい」

 課題は、無得点に終わった攻撃だったという。秋葉監督は、こう模索する。
【PHOTO】アウェーの地でも大声援を轟かせた清水エスパルスサポーター!
「個の力なのか、コンビネーションなのか、泥臭さなのか、強引さなのか。それとも、ちょっとしたアイデアなのか、クオリティなのか」

 また、13時キックオフだったために「デーゲームになったなという。芝生が乾くのが早かった印象」として、強風が吹いていたなかで「思ったよりも前半の向かい風で、背後を取りたかったなかで、だいぶ差し込まれてしまった」と振り返った。

 そのうえで、今後に目を向けた。

「少し低いシュートを打っても良かったのかな、とか。強引さみたいなもの、なにがなんでもこじ開けるんだ、泥臭く低いシュートを打って、当たって入るとか、当たって良いところにこぼれる、みたいなところも含めて、いろんなバリエーションで点を取れるようにしないといけない」

 残り6戦とシーズンの佳境を迎えるなかで、30日には藤枝MYFCと、10月7日にはジュビロ磐田との"静岡ダービー"が控えている。

 指揮官は「我々のサポーター、ファミリーがおそらく、アウェーをジャックしてくれて、ホームになると確信している。また彼ら、彼女らとともに、勝点3を目ざして、どうゴールをこじ開けるかに、しっかりとフォーカスしながら、一週間、良い準備をしたい」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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