JFA、Jリーグ、J全60クラブが共同メッセージ。浦和の天皇杯参加資格はく奪「二度と起こらないよう断固とした姿勢で」

2023年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「違反行為を断固許すわけにはいきません」

浦和の処分決定に共同メッセージ。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会(JFA)は9月19日に、懲罰処分として浦和レッズの2024年度天皇杯の参加資格の剥奪と、始末書の提出を公表している。

 8月2日にCSアセット港サッカー場で行なわれた天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦で、試合後に多数のサポーターが暴徒化。試合運営管理規定に違反する行為を防止できなかったこと、観客や選手その他の試合に関わる人の安全を確保するために適切な措置を講じなかった。

 今回の事象を受け、JFA、Jリーグ、Jリーグ全60クラブが、以下のとおり共同メッセージを発信した。
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「日本サッカー協会(JFA)の規律委員会は9月19日、8月2日開催の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会ラウンド16 名古屋グランパス vs. 浦和レッズ(8月2日、CSアセット港サッカー場)で発生した事象に関し、浦和レッズに対して懲罰を科しました。

 JFAの司法機関(規律委員会、裁定委員会、不服申立委員会)は独立した機関であり、司法機関の決定についてわれわれは関与することはできません。極めて厳しい決定ではありますが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認しました。

 ファン・サポーターの声援や熱気によって生み出されるスタジアムの熱狂的な雰囲気は、チームや選手の背中を後押しし、サッカーをより魅力的なものにするための重要な要素です。しかし、一部の者たちの短絡的な行為によって安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や暴言、威嚇、破壊で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります。

 今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいく覚悟です。

 繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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