「クオリティもスピードも本当にすごい」「傑出した働き」躍動する久保建英の “凄み”をソシエダFWが語る!同僚からの人気ぶりにも言及「タケを見ていると嫌なことも全部吹っ飛んでいく」

2023年09月17日 ミケル・レカルデ

「一緒にプレーするのは簡単ではない」

同僚の久保(左)を絶賛したサディク(右)。(C)Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)の躍動が止まらない。5得点のうち4点に絡む活躍を見せたラ・リーガ第4節のグラナダ戦に続いて、日本代表の一員として参加した欧州遠征のドイツ戦でも後半の途中から出場して20分ほどで2アシストをマーク。この序盤の絶好調ぶりをレアル・ソシエダのチームメイトも称賛している。

 どう見てもゴールを決めることのほうが話をすることよりも得意そうなナイジェリア代表FWウマル・サディクもノティシアス・デ・ギプスコアのインタビュー中に「タケは凄いよね」と水を向けると、それまでの曇った表情から一転、「素晴らしい選手だよ」と相好を崩した。

「僕らフォワードの選手とって一緒にプレーするは簡単ではない。クオリティもスピードも本当に凄くて、タケがゴールに迫ると、ボールに触ることすらできないこともある。傑出した働きを見せているし、僕たちもそのプレーを楽しんでいる。これからも、シーズンを通してチームに多くのものをもたらしてくれるはずだ」

【動画】久保建英がグラナダ戦で決めた圧巻の2ゴール
 昨シーズンのベストパートナーの1人であるアレクサンダー・セルロト(現ビジャレアル)は「対戦相手として対峙し、優秀な選手だとは思っていたけど、ここまでとは思わなかった」と驚きを口にしていたが、サディクが強調するのは努力し続ける姿勢だ。

「サッカーの世界も一般社会と同じだ。努力を惜しまずに懸命に取り組めば、最終的に物事はうまく進むものだ。だからタケのハイレベルな活躍ぶりに驚きはない。僕が毎回驚かされるのは、練習、試合の取り組み方だ」

 タケについてはピッチ上でのパフォーマンスだけでなく、ドレッシングルームでのムードメイカーぶりについても評価する声は多いが、サディクもその1人だ。

「ドレッシングルームの人気者の1人だよ。自然と周りに人が集まる、タケを見ていると、嫌なことも全部吹っ飛んでいく」

 今シーズン、幸先の良いスタートを切ったタケがこのままどんなブレイクスルーを遂げるか。サディクの言葉が示すように、チームメイトもまたその進化の行方に注目している。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸


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