多摩川クラシコで最も目立っているのが37歳の長友佑都では…。「結局はディエゴ頼み」の現状を打破できるか【FC東京】

2023年09月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

苦しい時にこそ問われるチーム力を…

長友は最後まで諦めず、勝利を目指して戦っていた。その姿勢をチームメイトはどう見たか。写真:福冨倖希

 ディエゴ・オリヴェイラがいないと、厳しい。9月15日の多摩川クラシコでの敗戦を受けての率直な感想がそれだ。

 前線の大黒柱不在の試合でこそ活躍すべき"助っ人"、アダイウトン、ペロッチ、ジャジャ・シルバがいずれも沈黙。「結局はディエゴ頼み」と批判されても言い返せないほど、彼らの出来は厳しいレベルにあった。

 スコアは0-1だが、試合内容にはそれ以上の差があった。しかも、決して好調とは言えない川崎に完敗を喫したのだから、正直、やるせない。

 遅攻なのか、カウンターなのか、それとも臨機応変に攻めるのか、それすら分かりにくく、結局、ほとんどチャンスを作れないままファン・サポーターのブーイングを浴びている。

 苦しい時にこそ問われるチーム力をまったくといいほど発揮できなかった。

 そもそもこの日のFC東京で最も目立っていた選手が、37歳のベテラン、長友佑都では…(長友は苦しい状況下でも最後まで闘っていた)。ブーイングを浴びて当然である。
 
 試合後の小泉のコメントが印象深い。

「毎年のように(FC東京が)このあたりの順位(中位)で終わっているのは…。僕は今年加入しましたけど、このチームで優勝するにはいろんな要素を変えないといけないのかなと。まずは出場している選手がもっと大胆にプレーしていいと思います。クロスやシュートで終わるとか、もっと思い切ったプレーで終われればカウンターも食らわないし、そこはチームとして突き詰めたい。こういう時だからこそ、そういうチャレンジをやってもいい」

 例えば、アダイウトンがCFで機能しないのなら、ピッチ上の選手たちの判断でこのブラジル人アタッカーをサイドに回してみるなど、"大胆なこと"をやってもいい。

「いろんな要素を変えないといけない」。これは小泉に限らず、過去のシーズンを振り返っても複数の選手が口にしている言葉だ。"いろんな要素"が一体なんなのか。それを真剣に考える必要があるのかもしれない。

 残り試合は少ないが、ディエゴ頼みの現状を打破できるか。首都クラブのプライドをここから示してもらいたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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