【採点寸評|鳥栖】終盤まで違いを作り続け、ゴールも奪った長沼は高く評価。悔しいドローも昨季王者に上々の出来[J1第27節 横浜 1-1 鳥栖]

2023年09月16日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

横浜対策で両サイドの配置を逆に

【警告】横浜=永戸(72分) 鳥栖=長沼(58分)、朴(90+7分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】長沼洋一(鳥栖)

[J1第27節]横浜 1-1 鳥栖/9月15日/ニッパツ三ツ沢球技場

 Jリーグは9月15日、ニッパツ三ツ沢球技場にてJ1第27節の横浜F・マリノス対サガン鳥栖を開催。試合は1-1で引き分けに終わった。
【PHOTO】鳥栖の出場16選手&監督の採点・寸評。豊富な運動量で広大なスペースを埋めた河原。持ち前の馬力を武器に岩崎は攻守に奮闘
 ゲームは雷雨の影響で30分遅れてキックオフ。前半は鳥栖がやや優勢で、堀米勇輝が決定機を演出も、決め切ることができず。

 0-0で迎えた後半、72分に鳥栖がPKを獲得も、富樫敬真がこれを失敗。それでも87分、左サイドからカットインした長沼洋一が渾身のミドルシュートをねじ込み、鳥栖が均衡を破る。

 先制を許した横浜だが、90分に追いつく。エウベルとのワンツーでエリア内の密集を突破した吉尾海夏が、落ち着いて決めてみせる。

 その後は両チームとも勝ち越し点は奪えず、タイムアップの笛。勝点1を分け合う結果となった。
 
▼鳥栖のチーム採点「6.5」
 通常は右に長沼、左に岩崎悠人を起用することが多いが、横浜対策で両サイドの配置を逆に。幅を取る長沼とインナーラップする菊地泰智の関係性で村上悠緋、實藤友紀が守る相手の右サイド(鳥栖の左サイド)を徹底的に狙い、序盤にチャンスを作った。特に終盤まで違いを生み続けてゴールを奪った長沼は高く評価したい。

 一方、鳥栖の右サイドは岩崎が持ち前の馬力を活かし個人で局面を打開。右SBの原田亘が相手のキーマンであるエウベルの対応のため、あえて攻撃参加の回数を減らした分の負担を背負いつつ、前線で起点となるタスクを十分にこなしたと言える。

 GK朴一圭、ファン・ソッコ&山﨑浩介のCBコンビを中心とした守備陣も、長い時間で安定していた。相手の1トップのアンデルソン・ロペスが中盤に降りたり、トップ下のナム・テヒが最前線に飛び出したりと変則的に攻めてきたなかでも落ち着き払ってプレー。しかし、内側に入ってきた相手の左SB吉尾の対応に迷いが生じ、最終盤に同点弾を許した。勝点3を掴むには、試合終了の笛が鳴るまで集中し切る必要がある。

 攻撃で相手を崩してチャンスを作って1点を奪い、守備でも終盤まで安定感を保っていただけに、悔やまれるドローとなった。だが、内容面で昨季王者に対して上々の出来を見せた今節は、今後への大きな自信となるはずだ。川井健太監督も試合後、「次につながる試合。内容面では、パーフェクトだった」と語っている。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【森保ジャパン26選手の通信簿】ドイツ&トルコを相手に計8発と躍動。最高の"S評価"だった3人は...

「狂気のカラダだ!」クロアチア代表のブロンド女子が"大胆ビキニショット"でファン悩殺!「世界遺産クラスの美貌」

「ドウアン?イタクラ?知らないね」ドイツサポーターに驚くほど"無名だった"森保Jが痛快の勝利。独記者は口々に「日本はグッドチームだ」と...
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事